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ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

デヴィッド・グレーバー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000614139
ISBN 10 : 4000614134
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

やりがいを感じずに働いているのはなぜか。ムダで無意味な仕事が増えているのはなぜか。社会の役に立つ仕事ほどどうして低賃金なのか。これらの謎を解く鍵はすべて、ブルシット・ジョブにあった―。ひとのためにならない、なくなっても差し支えない仕事。その際限のない増殖が社会に深刻な精神的暴力を加えている。証言・データ・人類学的知見を駆使しながら、現代の労働のあり方を鋭く分析批判、「仕事」と「価値」の関係を根底から問いなおし、経済学者ケインズが1930年に予言した「週15時間労働」への道筋をつける。ブルシット・ジョブに巻き込まれてしまった私たちの現代社会を解きほぐす、『負債論』の著者による解放の書。

目次 : 序章 ブルシット・ジョブ現象について/ 第1章 ブルシット・ジョブとはなにか?/ 第2章 どんな種類のブルシット・ジョブがあるのか?/ 第3章 なぜ、ブルシット・ジョブをしている人間は、きまって自分が不幸だと述べるのか?(精神的暴力について、第1部)/ 第4章 ブルシット・ジョブに就いているとはどのようなことか?(精神的暴力について、第2部)/ 第5章 なぜブルシット・ジョブが増殖しているのか?/ 第6章 なぜ、ひとつの社会としてのわたしたちは、無意味な雇用の増大に反対しないのか?/ 第7章 ブルシット・ジョブの政治的影響とはどのようなものか、そしてこの状況に対してなにをなしうるのか?

【著者紹介】
デヴィッド・グレーバー : 1961年ニューヨーク生まれ。文化人類学者・アクティヴィスト。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授

酒井隆史 : 1965年生まれ。大阪府立大学教授。専門は社会思想、都市史

芳賀達彦 : 1987年生まれ。大阪府立大学大学院博士後期課程。専攻は歴史社会学

森田和樹 : 1994年生まれ。同志社大学大学院博士後期貨程。専攻は歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ひろき@巨人の肩

    「仕事」の概念が再定義された。ブルシットジョブとは、本人もクソどうでも良いと感じている仕事で著者調査では全仕事の40%に該当。労働者を時間的道徳観念で束縛し経営封建制を維持する仕組み。各時代で支配者が権力を維持する似たような仕組みを作ったが、資本主義では「過剰な管理業務」となる。起源は「労働」とは「製品の生産」という定義の下、「勤労」を是とする倫理哲学が経済学に取り込まれ、失業率と生産性が社会のKPIとなったこと。現在、生産性は週15時間労働を実現できるまで向上されたが、人々は働くことを辞められない。

  • 徒花

    まあまあ。現代社会では働いている本人がいったいなんのための仕事なのかその意義を感じられないクソみたいな仕事(ブルシット・ジョブ)がたくさんあって、そういったブルシット・ジョブは人間に悪影響を及ぼすし、社会的にも良くないんじゃないかという主張をまとめた一冊。そもそもとあるメディアに投稿された記事がめたくそバズったのでリサーチを重ねて書籍化されたらしいもので、事例が豊富だけど若干冗長に感じるところあって読むのに骨が折れた。翻訳本だから仕方ないけど、もうちょい手短にまとめられたような気もする。

  • どんぐり

    ブルシット・ジョブとは、「被雇用者本人でさえ、その存在を正当化しがたいほど、完璧に無意味で、不必要で、有害でもある雇用の形態」のこと、すなわち、『クソ!』と吐き棄てたくなる仕事である。それを分類すると、取り巻きの仕事、脅し屋の仕事、尻)ぬぐいの仕事、書類穴埋め人の仕事、タスクマスターの仕事(他人への仕事の割り当て、他者に対するブルシットな仕事の形成)、の5つ。これを読んで周囲を見渡せば、そんな仕事ばかりが目につくことだろう。→

  • Willie the Wildcat

    意図的vs.偶発的、あるいは任意的vs.強制的など発生源も多岐なれど、価値観と優先度を評価軸とし、ライフサイクルで評価。仕事が手段から目的に変化したことの功罪は、確かに同感。一方、BSジョブの社会的価値とその対価の論旨など、十把一絡げでの議論は、拡散と混乱となる気もする。著者が問題提起したUBIに限らず、何らかの施策がSBの代替となるかどうかは、著者の結論に同感。(堂々巡り感が本著の狙いでもあるのだが)恣意的で、尊厳を害するかどうかがBottom Lineという気がする。

  • TATA

    読み切るのに1ヶ月近くかかった。何故何の役にも立たない仕事が世に数多あるのか、そしてそれらは相応に高給なのか。逆に社会に必須な仕事ほど給与は高くないのか。論があちこちに飛ぶので読みにくいが、欧州史や宗教観にも触れ、経済学のみに立脚していない分、非常に重厚。結局、「ものづくり」以外のサービス業の比率が高まると、本来の適正価値以上の付加価値、それに見合った給与を求め、社会に格差拡大をもたらしてしまうということ。解決策は書かれていませんがそれも潔く、あとはそれぞれで考えろと。

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