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エーメショートセレクション 壁抜け男

マルセル・エーメ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784652203354
ISBN 10 : 4652203357
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • アキ

    フランスの作家マルセル・エーメの短編集です。ユーモラスな洒落を効かしたお話が多く、現実離れした空想的なものもあり楽しめる。40年にわたる作家活動でフランスでは大人にも子どもにも人気があるそうです。父親が子供の作文を書いて先生に酷評されるけど、父親の前では最高点だったと嘘をつく「諺」と貧しい母親がいたずら息子に買ってあげる「七里のブーツ」、壁を自在に通り抜けることができるが最後に塀の中に閉じ込められる「壁抜け男」がおすすめです。パリ・モンマルトルには壁から抜け出そうとするエーメのモニュメントがあるそうです。

  • KAZOO

    マルセル・エーメという名前は聞いたことがありますが作品は本格的には読んだ覚えがありません。ただ最後のこの本の表題ともなっている「壁抜け男」はアンソロジーで読んだことがありました。この本には6つの作品が収められていますが皮肉やエスプリが効いているものがいくつかあり楽しめました。またSF的なはなしもあります。

  • keroppi

    【去れ、コロナウイルス!奇妙な味海外読書会’20】「壁抜け男」というタイトルから「怪奇大作戦」を思い出してしまうが、こちらは冴えない中年男の悲哀。その他の作品どれも奇妙な味がして、読後、心がざわついてしまう。子供たちの心に寄り添う前半の作品も好きだし、庶民の不思議な体験を描いた後半の作品も好き。特に、時間のずれを旅する「政令」がいいなぁ。

  • アナーキー靴下

    まったく知らなかったエーメ、お気に入りの方の感想に惹かれ読んでみた。6篇収録。どの作品も、展開が鮮やかで目まぐるしい感覚だ。登場人物を皮肉たっぷりに評価し、唐突に役割を割り当てるようなストーリー運びながら、その役を演じさせられる登場人物の揺れる心、何とも形容しがたい丸ごとの心情のようなものが伝わってくる。特に印象的なのは「工場」で、ラストは少女漫画や少女向け小説でありそうな既視感。女の子の成長や変容を描く作品には、自分がちっぽけな子供で、世界を変えられない無力さを思い知る、というモチーフが多い気がする。

  • 帽子を編みます

    ユーモア小説のつもりで手に取ったのですが、思っていたのと違った印象です。乾いた皮肉、諦めみたいなものをイメージしていたのです。もっと生々しさがありました、家庭の支配者の嫌な父、工場労働で擦りきれそうな子ども、慎ましい母子家庭の子どもの悲哀。子どもがつらい気持ち、どうしても感情移入してしまいます。かと思えば、これは現実でないとわかっていながら見る夢のような情景。こちらは大人の理想だけではいかない諦めを含んだ生活が見せる夢でしょうか。枕元に置いて、また読み返したいそんなお話たちでした。

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