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クソったれ資本主義が倒れたあとの、もう一つの世界

ヤニス・バルファキス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065219508
ISBN 10 : 4065219507
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

分岐点は2008年、資本主義の終焉?交換価値と経験価値、新しい社会主義?デジタル化はプロレタリア化…そこで何が起きた?衝撃のストーリー!

目次 : 第1章 現代性に敗北する/ 第2章 パラレル世界との遭遇/ 第3章 コーポ・サンディカリズム/ 第4章 資本主義が死に絶えたそのあとの世界/ 第5章 審判が始まる/ 第6章 資本主義のない市場/ 第7章 天国でトラブル発生/ 第8章 再びの審判/ 第9章 脱出

【著者紹介】
ヤニス・バルファキス : 1961年アテネ生まれ。経済学部教授として長年にわたり、英国、オーストラリア、ギリシャ、米国で教鞭をとる。2015年、ギリシャ経済危機のさなかにチプラス政権の財務大臣に就任。財政緊縮策を迫るEUに対して大幅な債務減免を主張し、注目を集めた。2016年、DiEM25(Democracy in Europe Movement 2025:民主的ヨーロッパ運動2025)を共同で設立。2018年、米国の上院議員バーニー・サンダース氏らとともにプログレッシブ・インターナショナル(Progressive International)を立ち上げる。世界中の人々に向けて、民主主義の再生を語り続けている

江口泰子 : 法政大学法学部卒業。編集事務所、広告企画会社勤務を経て翻訳業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • R

    内容の半分も理解できなかったと思う。SF小説のスタイルだけども、現在の資本主義がなくなった世界軸との邂逅がストーリーの根幹なんだが、そういう思考実験めいたやりとりを物語形式で見せて、そういう世界の実現について考えるといった本であった。経済により深い造詣があれば、すごく楽しめるのだろうと思うが、BIの導入やAIの利活用等、その功罪と規制の匙加減、原資となるものの考え方みたいなところが難しくて困った。今だからこそ共産主義社会主義ではない、新しい主義思想を求めようとする本だったと思う。

  • TATA

    筆者はギリシャがPIGSの一つとして金融危機を迎えていた時の同国財務相であり左派系の経済学者。そんな筆者がSFを書けば、そこでは銀行とGAFAが徹底的にこき下ろされ、資本主義を全否定。信用創造を諸悪の根源とばかりに憎むところは筆者の出自を思えば理解できるのだけど、そこまで否定すると却って理想郷の困難さが際立つ。昨今流行りの気候変動、ダイバーシティにベーシックインカムまでが論じられ筆者の論拠がどこにあるのかがよく分かる。読後やたらとモヤモヤする、ということはやっぱりディストピア小説だったんだなと得心。

  • ta_chanko

    リーマン・ショックを境に分岐したもうひとつの世界。中央銀行が人々の口座に給料や配当や相続分を直接振り込む。商業銀行は存在しない。会社では一人一株、給料は平等。ボーナスは同僚の評価に基づいて決定。一方で政府による監視社会になる恐れも…。行き過ぎた資本主義に対するアンチテーゼ。どのような社会にすればより多くの人が幸せに暮らせるのか。一つの思考実験。

  • Satoshi

    経済学者によるパラレルワールド小説。経済とSFのミックスは初めてだが、帯に書かれているように実態経済と解離した株式市場で天文学的な取引が成されている状況はあたかもSFだ。パラレルワールドでは強欲資本主義が倒れるだけでなく、移民やフェミニズムに関する問題も解決している。理想主義だが、大切な提言をしていると思う。GAFAによる個人情報の寡占の解消は面白い。デジタル・トキソプラズマにならないように気をつけねば。

  • loanmeadime

    表紙に見える原題はANOTHER NOWというシンプルなものが翻訳ではクソったれ・・・世界、とミロの絵のタイトルを思わせる長いものになっていますが、訳者あとがきにもその辺の経緯は書かれていませんでした。まあ、概ね内容を示したものになっています。未来を搾取する株式や不動産投資の暗黒面を如実に示した2008年を境にこちら側とあちら側が対照を示すパラレルワールドを通し、資本主義と市場経済の持つ"クソったれ"な面が描かれます。それに対抗する手段として商業銀行と株式市場の無力化を示しますが、実現性はやっぱりSF。

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