ヨハン・ヴォルフガングフォン・ゲーテ

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ヴィルヘルム・マイスターの修業時代 上 岩波文庫

ヨハン・ヴォルフガングフォン・ゲーテ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003240526
ISBN 10 : 4003240529
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2000
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

舞台は十八世紀封建制下のドイツ。一女性との恋に破れ、演劇界に身を投じた主人公ヴィルヘルムは、そこで様々な人生の明暗を体験、運命の浮沈を味わう。ヘルマン・ヘッセやトーマス・マンらが範としたドイツ教養小説の代表作。新訳。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • syaori

    恋の破局とともに幼い頃からの夢、詩と演劇への情熱に蓋をしたヴィルヘルム。しかし家の商売のための旅の途中、奇妙な巡りあわせで旅の一座の一員に。ヴィルヘルムは世間知らずで、彼の理想は全く地に足がついておらず周囲の影響をすぐ受けてしまう印象です。そのため、気軽で気楽なフィリーネやラエルテス、一座を招く伯爵や演劇通の男爵など彼が出あう人々には美点も欠点もあるのが物語の魅力で見ている側の心配の種。その中で彼に寄り添う少女ミニヨンと竪琴弾きの老人が印象的でした。様々な出会いと芸術への情熱に流される彼を追って中巻へ。

  • ももたろう

    若き日に抱く甘く熱烈な夢は、不条理なこの世の現実を前に無残にも崩れ落ちる。大概の人間はこの不条理な現実を前に理想を諦め、享楽主義的で安定志向の俗物になる。しかしヴィルヘルムはその挫折の中で苦しみに苦しみ抜きながらも、芸術への憧れや人間存在への飽くなき探究を続ける。夢があるから挫折がある。挫折があるから現実を知る。現実を知ることこそ、出発点である。そこから安定した楽な道に進むのか、飽くなき向上心を胸に理想を求め続けるのか。人生の大きな分岐点である。ヴィルヘルムは後者を選ぶ。彼の精神がどう発展していくか。

  • 翔亀

    ゲーテ47歳の作。「若きヴェルテルの悩み」から20年以上たっている。ただこの作品の原型となった「ヴィルヘルム・マイスターの演劇的使命」は30歳前から書き始められた(途中で放棄)といい、この文庫上巻と中巻の前半(一巻から四巻)は、「演劇的使命」の一部が改変されながらも採用されているというから、「若きヴェルテル」の数年後に書かれたということになる。だがこの数年間には、ゲーテの宮廷の政治・行政家時代が始まっている。だから明らかに、「若きヴェルテル」から変貌を遂げている。それはヴェルテルが「何ものにも制約されず↓

  • イプシロン

    Bildungsroman(教養小説)の嚆矢とされる作品だが、私は、ディレタント(好事家)はいかにして真の芸術家に至るのか? あるいは、好事家はいかにして真の芸術家を生む助縁となるのか? という視点で読んでみた。何故なら Bildungsroman は著者ではない他者が勝手に当てはめた枠であり、ゲーテの思惑がそこにあったとは断言できないからだ。そして、そのような視点で読むことで感じたのは、ゲーテが本作を著した目的は、芸術を生む源泉がミメーシスであるとい点をはっきり示すためだろうと感じた。ミメーシスはふつう

  • しゃん

    永らく積読本だった本書。漸く手に取りました。青春時代に没入したものを諦め、失った時の喪失感と絶望感。それを忘れるために実業界に身を置き、仕事に邁進。でも、ヒョンなことで、諦めていたことに再び取り組むチャンスが舞い込む。本書の主人公が高みを目指して取り組んだものは演劇だったわけですが、物は違えど主人公の精神的な遍歴には共感できるところが多くありました。本書は、18世紀のドイツの演劇事情を垣間見ることができるとともに、ゲーテがシェイクスピアをどのように評価していたのかが分かり興味深かったです。中巻へ続く。

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