ラインホールド・ニーバー

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新版 光の子と闇の子 デモクラシーの批判と擁護

ラインホールド・ニーバー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794969675
ISBN 10 : 4794969678
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

“キリスト教的現実主義”の立場から、ジミー・カーター、ブッシュ父子、バラク・オバマらアメリカの政治家たちに大きな影響を与えてきたラインホールド・ニーバーの古典的名著を復刊。第二次世界大戦末期に刊行され、デモクラシー社会が内包する脆弱性を指摘しながらも、その原理の正当性を擁護した本書は、デモクラシーの危機が叫ばれる今こそ必読のテキスト。

目次 : 第1章 光の子と闇の子/ 第2章 個人とコミュニティ/ 第3章 コミュニティと財産/ 第4章 デモクラシーの寛容とコミュニティの諸グループ/ 第5章 世界共同体

【著者紹介】
ラインホールド ニーバー : 1892‐1971年。アメリカの神学者、倫理学者。エルムハースト大学、イーデン神学大学、イェール大学神学大学院に学ぶ。デトロイトのベセル福音教会牧師を経て、ニューヨークのユニオン神学大学院教授。“ネオ・オーソドクシー”と呼ばれる神学傾向の代表的存在。国務省の政策立案委員会の顧問も務め、アメリカの外交政策に大きな影響を与えた

武田清子 : 1917年生まれ。神戸女学院大学、オリヴェット大学、コロンビア大学、ユニオン神学校に学び、R.ニーバー、P.ティリッヒに師事。文学博士(東京大学)。国際基督教大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Gotoran

    非常に意味深で示唆深い「ニーバーの祈り」は有名。現代でも米国政治家(例えばJ.カーター、ブッシュ父子、B.オバマ)の支柱となっていたと云うニーバー思想。前者の提唱者の米国の神学者・倫理学者のR.ニーバーが著した本書。自由主義や共産主義を「光の子」とし、ナチズムやファシズムなどの全体主義を「闇の子」と称して、人間そして社会に存在する悪について考察がなされている。また第2次世界大戦末期の現状を性悪説的視点から分析してキリスト教的現実主義の立場から大戦後のあるべき姿を考察している。難しかった。

  • はるわか

    [佐藤優の解説と批判]本書が第二次世界大戦中に上梓され実践性を帯びることに注目すべき。ニーバーにとって闇の子とはナチスドイツ、ファッショイタリア、軍国日本と可視化されている。闇の子の特徴はシニシズム(冷笑主義)にある。民主主義原理はファシズムに対抗する原理となりうるが、デモクラシーの弱さは性善説的な人間観にあり、悪の力を過小評価しナチズムの台頭を許した。デモクラシーはアトム(原子)的な人間観により構成されるため、統一原理が欠けるとアナーキズムに堕し、国民を動員し国家を強化するファシズムに対抗できない。

  • Happy Like a Honeybee

    現代でも米国政治エリートたちの支柱になっているニーバー思想。 人類が直面する危機に対し浅薄であり、神学界からも宿痾と揶揄されるなど一線を画す内容。 レーニンやマルクスを批判するも最低限の知識を欠けていると、佐藤優氏から揶揄される。 帝国主義とは善悪の判断ではなく、資本蓄積の結果生み出される過剰な資本を処理するための現象であると。 米国エリートたちの内在的論理を研究できる一冊。

  • 田中峰和

    通常、書物の解説者は著者やその思想を称賛するものだが、佐藤優はニーバーの思想を否定する。彼の人生にとって決定的な意味を持つ書として取り上げる理由は、高校時代にこの本に出会ったこと。それが同志社大学神学部進学のきっかけになったようだが、入学2カ月後にはその影響から脱した。カーターやオバマ、ヒラリーなどに影響を与えたニーバーだが、人類が直面する危機に対する彼の浅薄な認識まで、米国の政治エリートは継承してしまったと嘆く佐藤。二度の世界大戦の悲惨さを共有している欧州とロシアに対し米国は徹底的に危機感がないのだ。

  • てれまこし

    政治的リアリズムは道徳的規範を歴史的現実に解消するものではなく、現実と道徳を厳密に区別する二元論に基く。現実と理想を峻別しながらも、来世的救済に逃げずに、現世における悪を少なくする意義を認める。超越的なものへの憧憬と現世愛とが結びついている。神への叛逆を戒める点ではロマン主義批判であるが、批判であるという点ですでにロマン主義を媒介しておる。むしろ、批判の矛先は、世界を調和可能なものと楽観する自然主義的理想主義に向けられる。ニーチェやドストエフスキーよりもアダム・スミスやマルクスの世界観と対立するのである。

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