リチャード・ホガート

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読み書き能力の効用 ちくま学芸文庫

リチャード・ホガート

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480512178
ISBN 10 : 4480512179
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

19世紀末に識字率が上昇し、一般大衆が新聞・雑誌・通俗小説などを読むことになって、イギリス文化には何が起こったのか。本書は、伝統的な労働者階級にあった感性が、大衆による「顔のない」文化受容によって変化していく状況を描く。新しく立ち現れた「ふつうの人間」は単純明快で、大衆向けにマスメディアが設計し与える出版物、類型的なラジオのダンス音楽やテレビのバラエティ番組を消費する。規格化された大衆的意見・大量娯楽商品・感情反応に浸食された先にあるのは、内面の「自由」の喪失である。社会階層論の基本書にして、文化研究の金字塔。

目次 : 第1部 より古い秩序(誰が「労働者階級」か?/ 人間のいる風景―一つの舞台装置/ 「やつら」と「おれたち」/ 民衆の「本当の」世界/ 充実した豊かな生活)/ 第2部 新しい態度に席をゆずる過程(行動の源泉をゆがめること/ わた菓子の世界への誘い―より新しい大衆芸術/ より新しい大衆芸術―ぴかぴかの包みにつつまれた性/ ゆがめられた源泉―緊張のないスケプティシズムについてのノート/ ゆがんだ源泉―根こぎにされ、不安にさいなまれる者へのノート/ 結論)

【著者紹介】
リチャード・ホガート : 1918‐2014年。英国リーズの労働者階級の家庭に生まれる。リーズ大学を卒業。バーミンガム大学で教鞭をとり、1964年に現代文化研究センターを設立。1971年からユネスコの事務局長補佐をつとめたほか、高等教育や放送マスコミ研究などの分野における社会活動においても、いくつもの要職をつとめた

香内三郎 : 1931‐2006年。東京大学文学部卒業。東京経済大学教授を経て、同名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • くさてる

    1974年初版、原書は52年。内容は正直難解で私には理解が難しいところも多い。けれど、大戦後のイギリス社会の労働階級の文化の部分が読み応えあってとても面白かった。英国文化に興味がある人におすすめです。

  • ぷほは

    文体に多少面倒くささを感じるが、1部の後半あたりからドライブが効き始める。1950年代のイギリス社会における労働階級文化論であり、英版限界芸術論とも言える。かつて奨学金少年だった根無し草の知識人の著作ということであれば、その態度attitude論はブルデューのハビトゥス論と響き合っている。巻末の佐藤卓己による解説がとても明瞭な見通しを与えてくれるため、この世界観と後のギデンズやブリットポップムーブメントや『キングスマン』やブレイディみかこの諸著作との関係性が見えるし、バウマンが直面した風景も想像できた。

  • iwasabi47

    250頁。ここまででも"労働者階級"の生活誌で、まだまだ読み書き能力の話でてこない。生活誌の意図は判るけど、それにしても長い。いまクラブの歌の話。私が歴史文化的諸前提を理解しないと駄目かな?まずは脱落。

  • ほなみ

    なかなか難しく理解できた気がしない。 大衆(ここでは労働者階級)が読み書き能力をつけることで、思想が均質化するというのは納得。ただ現在の世界に当てはめると、新聞やテレビ以外にもwebが与える影響も大きいため、均質化はなくなったのかなと思う。 ただ、せっかく知的なものに触れる能力を持ったものの、世俗的なものが多く、勿体無いという主張には同意。 時代も地域も異なるため一概に参考にできないものの、根本は似ているところもあるなと感じ、歴史を学ぶ意味を再実感

  • horada

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