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山上徹也と日本の「失われた30年」

五野井郁夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784797674279
ISBN 10 : 479767427X
Format
Books
Release Date
March/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

山上徹也のツイート“ジョーカーという真摯な絶望を汚す奴は許さない(2019‐10‐20)”全1364件を完全分析。

目次 : 第1部 五野井郁夫×池田香代子 新自由主義とカルトに追い詰められた“ジョーカー”のツイートを読み解く(山上徹也という青年はどんな世界に生きてきたのか/ 茫漠と広がる絶望、ノー・フューチャー感/ 一九九〇年代から二〇二〇年代までの日本社会は「失われた三〇年」と言われる。それは同時に山上徹也被告の人生そのものにとっての「失われた三〇年」だった。 ほか)/ 第2部 山上徹也、あるいは現代日本の肖像(山上被告の生い立ち/ ロスジェネとしての山上被告/ 山上被告はネトウヨだったのか? ほか)/ 第3部 山上徹也ツイート全1364件 完全分析

【著者紹介】
五野井郁夫 : 1979年、東京都生まれ。政治学者・国際政治学者、高千穂大学経営学部教授。東京大学大学院総合文化研究科国際社会学専攻博士課程修了、博士(学術)。専門は民主主義論・国際秩序論。2013年ユーキャン新語・流行語大賞で「ヘイトスピーチ」がランクインした際に顕彰

池田香代子 : 1948年、東京都生まれ。ドイツ文学翻訳家。東京都立大学卒業。YouTubeチャンネル「デモクラシータイムス」で「池田香代子の世界を変える100人の働き人」を担当する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    山上徹也のツイッターを読むと、まさに平成という時代を象徴する姿が見えてくる。母親が統一教会に取り込まれて家庭が崩壊した苦しみと孤独に苛まれた、文字通り平成の矛盾や失敗を押しつけられた犠牲者と感じていた。その平成で長く首相を務めた安倍晋三が統一教会と友好関係にあると知り、自殺を図るほど苦しんだのに権力者は利益を得ているのかと怒り「このままではすませない、必ず復讐してやる」と安倍に銃口を向けたのだ。生きた時代への復讐者という点で山上は京アニ放火事件の青葉真司の弟分であり、共に自分の生きた証を時代に刻んだのだ。

  • 23年3月。被告のものと思われるツイートを読み解きながら彼と現代日本の「失われた三十年」とは何だったかを考えるための一つの試論。元は「デモクラシータイムズ」の対談企画として池田が五野井に声を掛けたとのことだが、「一丁上がりのお婆さん」池田と「他人事ではなく自分は運がよかったに過ぎない」五野井では対談にならない。同じロスジェネ世代(かつ宗教二世)としての五野井の危機感、切迫感と差がありすぎるし、池田は五野井の話についていけていない。宗教や政治、経済はもちろん、映画『ジョーカー』だけでなく、サブカル、(続く)

  • かりんとー

    これを言うと年齢かバレてしまうが、私は山上徹也と同年同月生まれ。山上母もうちの母親と同じ1952年9月生まれ。もちろん生きてきた時代も同じなので、共感できる部分も多い。(うちは宗教とは全く無縁だが)。私も適度にネトウヨで反韓、反安倍だったし。山上徹也を擁護するつもりはないけど、同時代の苦しみはよくわかる。私達ができることは、彼が望んで叶えられなかった社会を作ること。それは136ページに書いてあるけど、すべての人が応答され、包摂されることで、誰一人取り残されたり、傷つけられたりしない社会を作ること。

  • どら猫さとっち

    昨年、安倍元首相を銃撃した山上徹也は、どのように生きたのか。なぜそのような犯行を起こしたのか。同じロスジェネ世代の宗教2世の政治学者と、ドイツ文学者が、彼とその時代背景を浮き彫りにし、解き明かす。本書の対談は、デモクラシータイムスで配信していて、僕も観た。また彼のTwitterアカウントには、絶望と憎悪が渦巻きながら、なお生きようとする姿があった。今、本書を読むことは、この時代の暗部と向き合うことだ。

  • yuki

    「真面目な者ほど他者からの「努力がたりない」という心ない言葉を真に受けうまくいかないのは自分のせいだと考える自己責任論」。最近私も同じ思いを抱きながらいる気がしていました。それは間違っていると思わせてくれたような気がします。山上は私の中にもいるかもしれません。とても他人ごとではないと思いました。

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