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言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか 中公新書

今井むつみ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121027566
ISBN 10 : 4121027566
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日常生活の必需品であり、知性や芸術の源である言語。なぜヒトはことばを持つのか?子どもはいかにしてことばを覚えるのか?巨大システムの言語の起源とは?ヒトとAIや動物の違いは?言語の本質を問うことは、人間とは何かを考えることである。鍵は、オノマトペと、アブダクション(仮説形成)推論という人間特有の学ぶ力だ。認知科学者と言語学者が力を合わせ、言語の誕生と進化の謎を紐解き、ヒトの根源に迫る。

目次 : 第1章 オノマトペとは何か/ 第2章 アイコン性―形式と意味の類似性/ 第3章 オノマトペは言語か/ 第4章 子どもの言語習得1―オノマトペ篇/ 第5章 言語の進化/ 第6章 子どもの言語習得2―アブダクション推論篇/ 第7章 ヒトと動物を分かつもの―推論と思考バイアス/ 終章 言語の本質

【著者紹介】
今井むつみ : 1989年慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学。94年ノースウェスタン大学心理学部Ph.D.取得。慶應義塾大学環境情報学部教授。専門は認知科学、言語心理学、発達心理学

秋田喜美 : 2009年神戸大学大学院文化学研究科修了。博士(学術)取得。大阪大学大学院言語文化研究科講師を経て、名古屋大学大学院人文学研究科准教授。専門は認知・心理言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • mae.dat

    むつみせんせーはオノマトペを研究されている事は知っていたので、それに言及される事は予想に難く無い事でした。然しそれで『言語の本質』に迫るのは、幾ら何でも言い過ぎなんじゃ無いかなって思いながら読みました。だって、例えば英語は日本語程使われる訳では無いですからね。でも、日本語オノマトペの柔軟性と、言語と言う牙城(の一部(?))の切り崩し方はえげつなかった。更にね、それだけでは無いのよ。覚えたい言葉:“アブダクション推論”ね。思考と言語獲得の両輪。他の動物とヒトを分つ物。ヒトの脳の進化の話も凄かった。

  • trazom

    言語の本質を考えるために大切なことを学んだ。身体に根差した経験との関係を問う記号接地問題。言語におけるアイコン性と恣意性との絶妙なバランス。ブートストラッピング・サイクルによる知識の増殖。人間独自の仮説形成推論(アブダクション)など。本書は、オノマトペ言語起源説に基づき、オノマトペに関する考察が充実している。その説の妥当性を判断する能力は私にはないが、「言語の起源」を辿り「言語の本質」を考えるという著者の目論見は十分に理解できる。接地問題と無縁である生成系AIが登場した今だからこそ、その重要性を認識する。

  • こーた

    言われてみれば一つひとつは当たり前のことばかりが書かれているのに(学問とは多かれ少なかれそういうものだけれど)、繋がれる物語は驚異に充ちみちている。何しろ読んでる途中で、ちょっと泣いたのだ。新書なのに、である。我が家にはいま、一歳を少し過ぎた、まさに言語を習得しようと奮闘する子どものひとがいる。彼の漕ぎだそうとする言語体系という大海原は、あまりに巨大で、その航海は如何に困難を窮めることか。それらを子どもは(おそらくだが)平然とやってのけようとしている。スポーツを観て、人類の偉業に涙することがある。⇒

  • Kanonlicht

    オノマトペとは何かを考察することからはじまり、言語とは何か、ヒトはどうやって言語というツールを獲得していったかにまで議論を展開する。人類の言語の進化を紐解くヒントとして語られたニカラグア手話にみる言語のアナログからデジタルへの変化が興味深い。赤ちゃんが言葉を覚えていく過程が、ヒトだけが持つ言語獲得の歴史そのものというのも納得。さて今後AIは、生物の中でヒトだけが持つアブダクション推論を取り込めるのか?

  • みこ

    オノマトペを入り口として人間は言葉を物事とどう結び付けているのか。すなわち、人類はどのように言語を会得したのか。オノマトペを使い、時に新しいオノマトペを産み出す行為は言語を物事と接地させている。最初はオノマトペについての解説本でタイトルはちょっとした大風呂敷かと思いきや、タイトル通りの話につながるのはまさかの展開で面白かった。

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