Books

自衛隊失格 私が「特殊部隊」を去った理由 新潮文庫

伊藤祐靖

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101029610
ISBN 10 : 410102961X
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2021
Japan

Content Description

戦前生れの厳格な祖母から「女々しいことをするくらいなら死を選べ」と言い渡されて入隊した海上自衛隊。イージス艦「みょうこう」の航海長だった’99年、人生が一変する。能登半島沖で北朝鮮工作船と対峙したのだ。一触即発の事件を機に防衛庁初、特殊部隊の創設に関わることになる。日本人の奪還という迫り来る使命の為に全精力を傾けた8年間。『邦人奪還』の著者が本気で明かす国防の真実。

目次 : 第1部 軍国ばばあと不良少年(高校で人生が一八〇度変わった/ 生きていくには金が要る ほか)/ 第2部 幹部になるまでの「学び」(変なことだらけの自衛隊/ 取り返しのつかない過ち ほか)/ 第3部 防衛大学校の亡霊たち(こんな自分が指導教官に?/ 防大での三つの顔 ほか)/ 第4部 未完の特殊部隊(航海長として着任す/ 緊急出港の下令 ほか)

【著者紹介】
伊藤祐靖 : 1964(昭和39)年、東京都生れ。日本体育大学卒業後、海上自衛隊入隊(2士)。防大指導官、「たちかぜ」砲術長等を歴任。イージス艦「みょうこう」航海長時に遭遇した能登半島沖不審船事案を契機に、自衛隊初の特殊部隊である特別警備隊の創設に関わり、創隊以降6年間先任小隊長を務める。2007(平成19)年に中途退職(2佐)後、拠点を海外に移し、各国の警察、軍隊などで訓練指導を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • yamatoshiuruhashi

    海上自衛隊初の特殊部隊の創設にかかわった著者の自衛官としての心得、暮らし、そして矛盾などを曝け出した本。自衛隊を戦闘集団として明確に捉え、日本海での「不審船事件」に航海長として臨むが、相手は「不審船」ではなく「拉致された日本人が捉えられているかもしれない北朝鮮の船」と常に状況、目的を明確にしている。彼の特異な家庭環境に依る所もあろうが、実は現在の日本にとって、全てのことに本気で向かうことは非常に重要なことである。それをつくづくと思わされる一冊。

  • to boy

    中々強烈な本でした。陸軍中野学校出の父親から「規則に従うか従わないかはお前の自由だ」と教えられて育った著者。教師への道を断り自衛隊へ入隊。著者独自の人生観から見た自衛隊内部の状況、置かれている立場などが一本道の通った考え方で語られていく。特殊部隊創設から関わった人でないと書けない内容。訓練した事の無い拳銃を持たされ防弾チョッキの代わりに少年マガジンを体に巻き付けて北朝鮮工作船に乗り込もうとするシーンは、平和ボケした日本そのもののようです。

  • 小太郎

    ノンフィクション一気読みでした。作者の伊藤祐靖氏の破天荒の生き方に魅了されました。型破りの高校大学時代、そして教員の道を蹴って海上自衛隊へ。そこも大学卒なら幹部候補生からなのを嫌い一兵卒から始めます。そこでの自衛隊のリアルな現実と向き合い改めて幹部になることを決めます。ここまでも十二分に面白いのですがこの本の真骨頂はイージス艦「みょうこう」の航海長だった99年に遭遇した能登半島沖での北朝鮮工作船と思われる不審船事件。この事件の全容と対応しきれていない海上自衛隊のジレンマがとてもリアルに描かれています。続

  • Katsuto Yoshinaga

    かつて兵器プラモ少年だった身としては、この種の本にウヨク心を刺激される。日体大に特待生入学する体育会系根性論者かと思えば、「他人が真似できない量の科学的トレーニングをこなした者が勝つ」を信条に、理にかなわない訓練は求めないといったかと思えば、自衛隊員としての信条にこだわってみせたり、ちょっとつたない感じが随所にみられる習作。しかし、そんな人の自伝(みたいなもん)なだけに、なかなかリアルな自衛隊像が感じられ、これからミリタリー系の小説や漫画を嗜む上でもタメになる一冊。

  • 海燕

    ここまで国を想うことができる著者は、稀有な存在だ。私には真似ができない。しかし自衛官と言えど、その多くは職務に命まで捧げる覚悟を持ち合わせていないだろう。防衛省も結局、役所の論理で動いているのだ。最前線の部隊は違うとは言っても、隊員も長い時間をかけ、平和な考え方に染まっていくことは如何ともしがたい。著者は理想と現実のはざまで苦悩したことだろう。能登沖の不審船事案の後、特殊部隊創設に関わった話は興味深い。秘匿情報ゆえに、その部隊について多くは知られていない。著者の志を継ぐ隊員はいるのだろうか。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items