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ホラー・ミステリーアンソロジー 「魍魎回廊」 朝日文庫

千街晶之

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022650160
ISBN 10 : 4022650168
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

雨の日に現れる喪服の女、地方の風習に隠された秘密、鬼の定義を追求する男、蘇る忌まわしき前世の記憶―。恐怖と怪奇が支配する世界=ホラーと、謎解き=ミステリーが絶妙に絡み合う。ホラー界の巨匠たちが怪奇現象を紐解く、至高のミステリーアンソロジー。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ちょろこ

    満足感得られた一冊。再読のものもあれど、どれも満足感を得られた七人が紡ぐアンソロジー。宇佐美さんの「水族」から、雨繋がりのような流れの小野不由美さんの「雨の鈴」は再読でも楽しめた。しっとり匂いたつような湿度の中、響く鈴の音がたまらなくゾクゾクさせて、たまらなくもの哀しさへと落とし込んでくるのが良かったな。高橋克彦さんもラストまでゾクリとさせて、改めてホラーの名手だと感じた。初読みの都筑さんは読みやすく、怪異も楽しめて満足。そして道尾さん。せつなさと怪異のバランスが絶妙。構成も良い。トリにふさわしい読後感。

  • タイ子

    日本の怪異噺はじっとりとしているだけに不気味、だけどどこか哀しみや人の生き様が見えて面白い。いや、怖い。小野さんの「雨の鈴」は再読。道尾さんの懐かしいホラー作品は初期の頃だけど、この頃のホラー感覚作品は好きだなぁ。ホラー作品に鬼は分かるけど、達磨って題材になるんだなと感心。満願成就を込めるだけにその思いが違う意味で宿ると思えばホラーの題材にもなるのか。。。宇佐美さんの「水族」はラストで見せた意外な真実とシロイルカの存在が妙に合っててさすがと言う感じ。7つの短編ミステリアンソロジー。

  • ままこ

    タイトルが秀逸。怪奇推理界の名手たちの個性が怪しく光るアンソロジー。宇佐美さん「水族」幻想的で切ない余韻が残る。小野さん「雨の鈴」と津原さん「カルキノス」は既読だが、やはり怖面白い。京極さんらしい「鬼一口」妄想の闇が深い。高橋さん「眠らない少女」現代から遡る怪奇民話の業。都筑さん「三つ目達磨」怪異トラベルミステリー。道尾さん「冬の鬼」刹那的で狂おしい愛情。巻末の解説も興味深く読みたくなった本もいくつかあった。

  • aquamarine

    好みの作家さんばかりで飛びついたが、書下ろしではないのでいくつかは既読。しかし、既読作品もものすごく印象的なお話だったり考え考え何度か読み返したものもあったので再読でもどれもとても良かった。じっくりゆっくり堪能。宇佐美さん(これは単行本未収録)の納得の読後。小野さんのその後への想い。京極さん、高橋さん、都筑さん…昔話や縁起物って実は怖い…。津原さんの猿渡と伯爵ににやにやしながら結末に呆然とする。道尾さんの手法の美しさには再読でもため息が出た。既読は小野さん津原さん道尾さん。他の未読の底本もぜひ読みたい。

  • こら

    ホラーミステリーは一粒で二度美味しいので、大好物!更に嬉しいことに七篇全部初読み。どの作家も切り口の違いで楽しめるが、意外に唸ったのは読まず嫌いだった京極夏彦の「鬼一口」。時代背景からのラストが良し。そしてベストは小野不由美「雨の鈴」。流麗ながら、しとしとと将に雨の如く忍び来る怪にゾゾゾ。解説も、古今東西の特殊設定ミステリーが紹介されていて、次に読みたくなる作品満載で食指が動きまくり。

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