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叡智の図書館と十の謎 中公文庫

多崎礼

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122066984
ISBN 10 : 4122066980
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2019
Japan

Content Description

どこまでも続く広大な砂漠の果て、そこには古今東西の知識のすべてが収められ、至りし者が神に等しい力を手にできる図書館があるという―長い旅路の末、たどり着いた旅人がひとり。鎖に縛められたその扉を開かんとする彼に守人は謎をかける。鎖は十本、謎も十問。旅人は万智の殿堂へたどり着けるのか!?知の冒険へ誘う傑作長篇!

【著者紹介】
多崎礼 : 2月20日生まれ。2006年、『煌夜祭』で第2回C★NOVELS大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ペグ

    多崎さんの作品にはそれぞれの風合いがあって。例えば「煌夜祭」はベルベット、「血と霧」は鹿皮のスウェード、そしてこの「叡智の〜」はエナメルと鋼。10話の内、9話と10話はSFの硬質な場面故、尚更に人間の有機的な動きと会話が引き立ち魅力的。そして、全ての作品は利他主義に徹していて美しい。性別を超えてちょっとばかり青っぽい台詞は多崎さんの魅力になっていると思う。

  • papako

    新聞紹介で見かけて、お気に入りさん達のレビューで。電子書籍で出たので。すごく良かった。10の問いとその答え。答えを導く10の物語。時代も設定も異なる10の物語なのに、続けて読むとひとつの大きな流れと愛を感じました。私はどれも好きでしたが、『愛と平和』泣かされた!まさか泣かされるとは。そしてローグと間のぬけたログと魔法の石板。アレクサンドリアの決断にも。すごく楽しめました。それぞれのお話の先も読みたくなるけど、この余韻がいいのかも。満足!また読もう。

  • buchipanda3

    著者が描く世界観の雰囲気に気持ちよく酔えた。問われる十の謎の答えが十篇の奇譚で導かれる物語。広大な砂漠の果てに聳える叡智の図書館、そこに収められた森羅万象の知識を得るために長い旅をしたローグが秘められた封印を解く・・。語られる物語は幻想、中世、伝承、近未来と多彩。一つ一つでも十分に面白い上に、全てを通して語られる人間の真理を探究するかのような普遍的な語りが印象深いものだった。それは人が物語を求める理由にも思える。第一問、第三問、第六問、第九問が特にお気に入り。憑りつかれたように読む贅沢な時間を堪能。

  • hnzwd

    10個のエピソードを通して自分が何なのかを解決しようとするという話。エピソードそれぞれが、古代から未来まで様々な時代を舞台とした短編になっていて、1つずつでも完成度が高いです。ミステリではないですが、好きな作家さん。

  • よっち

    時間にも空間にも支配されない無限に等しい書架を持つ「叡智の図書館」を探す旅人と、そこを守り訪れた相手に対して謎掛けをする守人の物語。謎の魔法の石板が旅人に提示する十の物語。女王の恋人と女戦士の物語や、貿易商人の使用人を刺した無実の罪に問われた少年といった中世風の話もあれば、映画スターとなった女優の波乱万丈の人生と故郷の物語、日本の吉備家の長年に渡る妖狐との戦いの顛末といったテーマや舞台も多岐に渡っていて、そんな物語の謎からもたらされた回答が、旅人の正体や結末へと繋がってゆくラストはなかなか良かったですね。

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