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「資質・能力」と学びのメカニズム

奈須正裕

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784491033631
ISBN 10 : 4491033633
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

新学習指導要領を読み解く。子供本来の学びの在り方と「資質・能力」育成との関係。「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業づくりの原理。今こそ問うべき「教科の本質」。

目次 : 第1章 子供の視点に立って教育課程を編む(学習指導要領と教師の日常/ なぜ一〇か月に渡って教科等別の部会が立ち上げられなかったのか)/ 第2章 資質・能力を基盤とした教育(資質・能力を巡る国内外の動向/ 内容と資質・能力の関係/ コンピテンスという思想/ 質の高い問題解決の実行を支えるトータルな学力/ 転移への過剰な期待は誤りである/ 非認知的能力の重要性と育成可能性/ マインドセットとメタ学習)/ 第3章 知識基盤社会と社会に開かれた教育課程(農業社会から産業社会へ/ 産業社会から知識基盤社会へ/ 社会に開かれた教育課程)/ 第4章 各教科等の特質に応じた「見方・考え方」(日常の生活経験だけでは到達しがたい科学的認識の深まり/ 「見方・考え方」の角度から教科等を眺め直す)/ 第5章 主体的・対話的で深い学びの実現(アクティブ・ラーニングという言葉/ 主体的・対話的で深い学びを実現する三つのポイント/ 有意味学習/ オーセンティックな学習/ 明示的な指導/ 資質・能力が兼ね備えるべき汎用性の正体)

【著者紹介】
奈須正裕 : 上智大学総合人間科学部教育学科教授。東京大学大学院教育学研究科博士課程教育心理学専攻を単位取得退学、博士(教育学)。神奈川大学助教授、国立教育研究所教育方法研究室長、立教大学教授などを経て平成17年より現職。新学習指導要領に関わっては、中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会、教育課程企画特別部会、総則・評価特別部会、幼児教育部会、中学校部会、生活・総合的な学習の時間ワーキンググループ、小学校におけるカリキュラム・マネジメントの在り方に関する検討会議、小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議、2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会等の委員として、重要な役割を担う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • きいち

    資質・能力とはコンピテンシーのこと。現場の実践者のための学習指導要領の解説なのだが、学校外の我々がいま学校が何をしようとしてるのかを理解するのにとてもいい。◇何よりも、ポジティブさが〇。正解がない時代になったことで、社会から求められることに学校が右往左往するのではなく、目の前の子どもの求めることに応じた教育をすれば社会を豊かにできる、「そんな時代がついに到来した」「学校再生のまたとない好機だ」、そう捉える。◇第五章の具体的な授業実践、30年前の学校とは訳が違う。そう、学び方が学べれば、ちゃんと長く役立つ。

  • ムーミン

    再々読。今一度今回の指導要領のねらいに立ち返ってみました。

  • tamami

    新学習指導要領は、16年末の審議会答申を経て翌年3月に告示され、小学校では、本年4月より新しい教科書による学習が開始された。著者は、これからの社会では知識・技能の単なる所有や習得は不要とされ、どのような問題解決を現に成し遂げるかを支える資質・能力が問われるという。また、子供の既有の知識を生かす教科性と教師の資質が必要であるとする。世に「教育」と冠した本は限りないが、今教室で学習し、社会で生きている子供たちの姿に論を起こして未来を考えようとしている本書には、時間をかけても学ぶ価値があるように思う。

  • 那由田 忠

    中教審答申の問題意識を深めるために読んだ。言っていることはデューイ思想の発展と思う。一応日本の教育も欧米並の生徒の経験・活動をベースにする方向へ転換しそうである。実際の学習指導要領改訂にどの程度反映したのかはまだまだと思われる。今までの取組の延長線上にあるような書き方をしているが、内容中心のカリキュラムを組んできた教科教育が、教科独特の資質・能力を育てる方向へ転換するのは容易でないように思う。明らかにされた教科の見方・考え方も作文しただけのようなものが多いからだ。しかし、前進的方向なのは間違いがない。

  • 「主体的・対話的で深い学び」を実現するための原理@有意味学習(割合で降水確率、小数で靴のサイズや体重などを取り扱うなど子供の既有知識から出発するだけでなく、それを通して学ぶ)Aオーセンティック(=真正の、本物の)な学習(トマトを持ってきて「どれが1番お買い得か」を問う、沢山の条件から必要なことを取り出せる、生きて働く力などを鍛える)B明示的な指導(それぞれの見方・考え方を始めに明示してしまうか、最後に分からせるか…「たんぽぽのちえ」を通して学んだことは何かと問われたときに教材から離れて概念が言える)

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