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アホウドリの迷信 現代英語圏異色短篇コレクション

岸本佐知子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784884185947
ISBN 10 : 4884185943
Format
Books
Release Date
September/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「端っこの変なところ」を偏愛する2人の翻訳家が、新たに発見した、めっぽう面白くて、ちょっと“変”な作家たち。心躍る“掘り出し物”だけを厳選したアンソロジー。対談「競訳余話」も収録。

【著者紹介】
岸本佐知子 : 翻訳家。2007年『ねにもつタイプ』で第23回講談社エッセイ賞を受賞

柴田元幸 : 1954年生まれ。米文学者、東京大学名誉教授、翻訳家。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、レベッカ・ブラウン、ブライアン・エヴンソンなどアメリカ現代作家を中心に翻訳多数。2017年、翻訳の業績により早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。現在、文芸誌『MONKEY』の責任編集を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • J D

     アンソロジーは、新たな作家さんとの出会いがあり楽しい読書。今回は、柴田元幸さんと岸本佐知子さんが選んで翻訳されたアンソロジー。副題に「現代英語圏異色短編コレクション」とあるとおり個性的な作品が溢れていた。貴方の好みの作家さんを見つけて下さい。と言われている感じ。私が気に入ったのは、ローラ・ヴァン・デン・バーグの「最後の夜」とルイス・ノーダン「オール女子フットボールチーム」でした。作品の合間に挿まれる柴田さんと岸本さんの掲載作品に関するお話しがまた良かった!おすすめです。

  • カフカ

    翻訳家の岸本佐知子さんと柴田元幸さんが、日本でまだ紹介されていない英語圏の海外短篇小説を選んで編訳した本。幻想的というか、結構クセ強めなものが多かった。お二人の対談も載っているのだが、お二人も「何が書いてあるかわからない」と言っているのもあり、それを載せるのが面白い。巻末に、この短篇が好きなら誰々のあの小説がお勧めというのがそれぞれ記載されていて、私はレイチェル・クシュナーの「大きな赤いスーツを持った女の子」が好みだったので、リチャード・パワーズの「舞踏会へ向かう三人の農夫」がお勧めらしい。読んでみます。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    「足の悪い人にはそれぞれの歩き方がある」は音楽的に配される短文の重なり、更に段落の少なさによる物語のメロディ性が目を惹く。小父かもしれないし、父かもしれない男性を失望を抱えながらも熱心に待ち続ける女系達と彼女達を冷静に見つめながらも日常を過ごす子供達の微温めいた差が癖になる。本当に大人よりも子供の方が大人である事はよくあるので。「アガタの機械」は天才児、アガタの部屋のディテールが懐かしくも後ろめたい官能性が籠った甘やかさを醸し出す。だからこそ、ラストのグロテスクさとそれでも存在する地に足着いた生活感に酩酊

  • キムチ27

    そうそうたる顔ぶれのお二人〜柴田氏と岸本氏。各々が好きな短編を選び、訳して語り合う。作品と語り合いを交互に掲載し、読み手に作品の醍醐味と訳者の感性、興奮を臨場感宜しく提供するという趣向・・だろう。残念ながら、柴田氏はもともと好きだったので興趣を感じられたけれど。岸本氏は共鳴を抱けなかった。一方的に上がるテンションをますます白けた思いで最後まで引きずったのが残念。個人差あるだろうけれど、作品の中でこれと言ったのはなかった。

  • 天の川

    柴田元幸さんと岸本佐知子さんが、日本で未紹介の現代作家の短編を持ち寄った8編。「異色短編」とある通り、挑戦的な作品が多く茫然としたが、2作ごとのお二人の対談を頼りに読んだ。航海に出た男を待つ妊娠中の女が食卓にアホウドリ(巨大さを思うと恐ろしくなる)を見る表題作は愚かしくも切ない祈りを感じ、受話器を耳に当てミシンを踏むと現れる幻影にのめり込む『アガタの機械』は少女たちの狂乱ぶり、数十年後もミシンを踏み続け幻影に耽溺するアガタを見た「私」が再びその渦に巻き込まれる予感が強烈だった。癖になりそうな一冊。

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