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捨てられる宗教 葬式・戒名・墓を捨てた日本人の末路 Sb新書

島田裕巳

User Review :4.5
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784815605568
ISBN 10 : 4815605564
Format
Books
Release Date
September/2020
Japan

Content Description

【内容紹介】

「終活さえもめんどくさい」
ベストセラー『葬式は、要らない』の宗教学者が明かす
人生110年時代におとずれた衝撃の「宗教不要」時代

「葬式は、要らない」や「宗教消滅」などで宗教の知られざる現状に警鐘を鳴らしてきた、島田裕巳氏。
コロナ禍と長寿化であきらになったのは、恐ろしいまでの宗教を捨てる社会です。
仏教徒が平成の30年で2000万人激減。行事・しきたりの形骸化…
長い人生を生きなくてはいけなくなった日本人は、死を考えなくなりました。
その結果、死生観が変わり、宗教が意味をなさなくなっているのです。
人類史上、初の事態に直面する日本。
では、人生110年時代にいかに生と死に向き合っていけばよいか。
全国民が必読の1冊です。


【目次】

第1章 宗教はもはや用済みになった
第2章 なぜ宗教は消滅したのか
第3章 終活の登場と葬式の終わり
第4章 ""死のある世界""で生きる人たち
第5章 ""死の見えない時代""の生き方・死に方

◎項目例
・30 年間で仏教教団は2000 万人減った
・「終活」さえもめんどくさい
・日本人の葬儀費用は平均231万円→0円へ
・もはや葬式にさえ呼ばれない
・葬式・戒名・墓が次々、なくなっていく
・寺院がつぶれる
・檀家の高齢化
・信者が1500万減った神道がとった窮余の策
・新興宗教が明かさない不都合な真実


【著者について】

島田裕巳

1953年東京生まれ。東京大学文学部宗教学宗教史学専修課程卒業、東京大学大学院人文科学研究課博士課程修了。
放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任。
現在は作家、宗教学者、東京女子大学非常勤講師。
主な著書に、『創価学会』(新潮新書)、『日本の10大新宗教』、『葬式は、要らない』、
『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』(幻冬舎新書)などがある。
とくに、『葬式は、要らない』は30万部のベストセラーになる。
『プア充』(早川書房)、『0葬』(集英社)などは、タイトルがそのまま流行語になった。

【著者紹介】
島田裕巳 : 作家。宗教学者。東京女子大学非常勤講師。1953年東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任。学生時代に宗教学者の柳川啓一に師事し、とくに通過儀礼(イニシエーション)の観点から宗教現象を分析することに関心をもつ。大学在学中にヤマギシ会の運動に参加し、大学院に進学した後も、緑のふるさと運動にかかわる。大学院では、コミューン運動の研究を行い、医療と宗教との関係についても関心をもつ。日本女子大学では宗教学を教える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

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コロナを踏まえた人々の宗教観の変遷につい...

投稿日:2021/06/19 (土)

コロナを踏まえた人々の宗教観の変遷についても書かれておりタイムリーな一冊でした。「人生はこなすものとなった」現代に宗教の役割とはなにか?

watatak さん | 兵庫県 | 不明

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これだけ合理的な世の中なんだから、確かに...

投稿日:2021/06/16 (水)

これだけ合理的な世の中なんだから、確かに世界的な宗教の退潮というのはやはりあると思う。著者の言う通り、長命になったこともその原因なのかもしれない。出来れば新書ではなく、もうちょっと厳密な数字的裏付けを伴った研究を見てみたい。

kam さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    藤子・F・不二雄の漫画で、科学が発展しすぎて超長命が実現した惑星を描く作品がある。そこでは生きるのに飽きた老人は、ある建物に入ると一切の苦しみなく消えられる。短命な国ほど宗教は根強く残り、日本など長命国では信者が激減する死生観の変化は、この漫画に予言されているようだ。かつて徳川幕府や大日本帝国が体制硬直化で崩壊したように、冠婚葬祭を通じて何とか維持してきた宗教の存在価値も長命化で限界に来ているのではないか。それでも何かにすがらねば生きていけない人の弱さは変わらない。果たして宗教に変わるものは生まれるのか。

  • よっち

    仏教徒が平成の30年で2000万人激減、行事・しきたりの形骸化、終活さえもめんどくさいと感じる高齢者…人類史上、初の事態に直面する日本で、これからいかに生と死に向き合っていけばよいかを考える一冊。平均寿命が伸びてきたことで定年後の時間がやたら長くなったこと、様々なものがスケジュールに組み込まれる時代には死生観も変わり、終活とかわりとどうでも良くなったり、宗教に救いを求めることがなくなっていくのはなんか分かるような気がしました…自分の世代がもっと上になった時にどうなっているのか、正直想像もつきません(苦笑)

  • 香菜子(かなこ・Kanako)

    捨てられる宗教 葬式・墓・戒名を捨てた日本人の末路。島田 裕巳先生の著書。生物であれば必ず最後には死を迎える。それなのに死が身近からなくなって死が遠くて特別な存在になってしまった。だから宗教は捨てられて、葬式・墓・戒名も捨てられた。それが今の日本。無宗教であるなんて国際社会から見たら断然少数派。自分が信じる宗教があって自分が信じる宗教を真剣に語れる人が国際社会では大多数。どの宗教を信じても個人の自由なのだから自分に合った宗教をもっと追い求めてもいいはず。

  • きゃれら

    いつ死ぬか分からないと思っているが、その意味が逆転していることに気づいた。19世紀の小説で登場人物がバタバタ死ぬのは、いつ死ぬか分からない世の中と実感させるが、今自分が思うのは「いつまで長生きしてしまうかわからない」ということだ。筆者はそれを死生観Aから死生観Bへの転換だと名付け、宗教が機能しなくなっていると論じる。ああ、そうだったのかと合点がいった。ベストセラー「ゼロで死ね」は80歳くらいで死ぬことをスケジュール化してそれまでの人生を計画する話だったけど、こんなの人類史上初めてだよね。

  • 紫の煙

    人類の寿命が延びたがために、宗教への関わりが変化したとの論旨であるが、自分の実感としては違う。そもそも、暮らしの中での宗教の必要性が無かった。行事として関わってきたが、それ以上の意識は無かった。科学、医学の発展、情報の氾濫で宗教は捨てられた。でも、いざという時の神頼みはしてしまう。

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