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傀儡政権 日中戦争、対日協力政権史 角川新書

広中一成

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784040823133
ISBN 10 : 4040823133
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1931年の満洲事変以後、日本が中国大陸へ進出する過程で中国人(または満洲人・蒙古人)を首班とする現地政権がいくつも生まれた。それは日本側の意のままに動いたため、親日傀儡政権(中国語では偽政権)と呼ばれた。日本が中国占領地を統治するのに必要不可欠だったその存在を抜きに日中戦争を語ることはできないが、満洲国以外は光が当たっていない。最新研究に基づく、知られざる傀儡政権史!

目次 : はじめに(「漢奸」という負い目と覚悟/ 漢奸と傀儡政権あっての日中戦争 ほか)/ 第1章 冀東防共自治政府(冀東政権)(冀東非武装地帯の設置/ 華北分離工作が始まる ほか)/ 第2章 中華民国臨時政府(華北政務委員会)(日中戦争の勃発と第二次国共合作の結成/ 日本人顧問は治安維持会のあらゆる業務に干渉した ほか)/ 第3章 中華民国維新政府(日中全面戦争と「南京大虐殺」/ 小さな傀儡政権、治安維持会と自治委員会 ほか)/ 第4章 中華民国国民政府(汪兆銘政権)(汪兆銘は国民政府ナンバー2だった/ 日中断交 ほか)

【著者紹介】
広中一成 : 1978年、愛知県生まれ。2012年、愛知大学大学院中国研究科博士後期課程修了。博士(中国研究)。現在は愛知大学非常勤講師。専門は中国近現代史、日中戦争史、中国傀儡政権史。戦争体験者へのオーラルヒストリーも独自に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • skunk_c

    同著者の『ニセチャイナ』の本論部分のうち、満蒙を除く4政権について、新資料に基づく加筆修正をしたものだそうだ。分厚い『ニセチャイナ』は、様々な要素があり面白かったが、こちらは新書版に収めてあるため、すっきりとした印象。傀儡政権といっても、その主眼は日本のためではなく、中国の人々(民衆とは限らず)の安寧を目指すものであり、日本の側も、特に都市部における治安維持に日本軍をなるべく使いたくないため、「防共」という共通価値観で現地政権を樹立していったことが分かる。単に「漢奸」と切って捨てられない面が垣間見える。

  • まると

    傀儡政権というと満州国や汪兆銘の名前しか思い浮かばなかったが、主要都市を含む広範囲を支配下に置く対日協力政権がこれほど多く誕生していたことを知り、勉強になった。辛亥革命後の内戦で群雄割拠状態にある中、日本との武力衝突を避け逆に利用しようとする一部中国側と、それに乗じて権益拡大を目指す日本のもくろみがこういう政権を生んでいったのだと理解できた。戦後は売国奴として死刑に処された彼らの弁明とはどんなものだったのか、その言及が手薄だったのがやや残念。裁判記録などを基に彼らの行動力学に触れた本があれば読んでみたい。

  • かんがく

    満州国以外の傀儡政権については細かく学んだことはなかったので、初めて知ることが多かった。

  • CTC

    19年12月の角川新書新刊。ド派手な装丁に対して真っ当な内容で話題になった社会評論社『ニセチャイナ』の再編(割愛・統合・加筆)。先の大戦期における中国の例を見るもので、具体的には冀東防共自治政府(通州・35〜38年)、中華民国臨時政府(北京・王克敏・37年〜)、中華民国維新政府(南京・松井石根工作・38〜40年)、中華民国国民政府(汪兆銘・40年〜)に章を割いている。この章構成によって、時系列はやや行き戻りするが、例えば汪政権が参戦に際し租界の回収と治外法権撤廃をなした事実など、客観的に事績が見えてくる。

  • さとうしん

    中国の対日協力政権のうち、冀東防共自治政府、汪兆銘の南京国民政府など、4つの政権を取り上げる。1940年の天津水害に対応できなかった華北政務委員会、ホテル政府と揶揄された中華民国維新政府など、その統治能力のなさを印象づける話が多いが、汪兆銘政権が日本から治外法権撤廃を勝ち取った点など肯定的な評価もなされている。有象無象と言っては失礼かもしれないが、当時の中国人にとってのこれらの政権の存在感がどの程度のものだったのかも気になる。

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