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教養としての「世界史」の読み方

本村凌二

User Review :5.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569831947
ISBN 10 : 456983194X
Format
Books
Release Date
December/2016
Japan

Content Description

古代ローマ史研究の第一人者による、はじめての世界史講義。

目次 : 序章 「歴史に学ぶ」とは何か?―愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ/ 第1章 文明はなぜ大河の畔から発祥したのか―文明の発達から都市国家と民主政の誕生まで/ 第2章 ローマとの比較で見えてくる世界―ローマはなぜ興隆し、そして滅びたのか/ 第3章 世界では同じことが「同時」に起こる―漢帝国とローマ帝国、孔子と釈迦/ 第4章 なぜ人は大移動するのか―ゲルマン民族、モンゴル帝国、大航海時代から難民問題まで/ 第5章 宗教を抜きに歴史は語れない―一神教はなぜ生まれたのか/ 第6章 共和政から日本と西洋の違いがわかる―なぜローマは「共和政」を目指したのか/ 第7章 すべての歴史は「現代史」である―「今」を知るために歴史を学ぶ

【著者紹介】
本村凌二 : 早稲田大学国際教養学部特任教授、東京大学名誉教授。博士(文学)。1947年、熊本県に生まれる。1973年、一橋大学社会学部卒業。1980年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学教養学部教授、同大学院総合文化研究科教授を経て、現職。専門は古代ローマ史。『薄闇のローマ世界』でサントリー学芸賞、『馬の世界史』でJRA賞馬事文化賞、一連の業績にて地中海学会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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古代ローマ史の第一人者による教養書。歴史...

投稿日:2021/04/17 (土)

古代ローマ史の第一人者による教養書。歴史の先生が書かれるので難しいのではないかと思って読み始めたが、とんでもなく読みやすくおもしろい。歴史の同時代性、民族大移動をはじめとてもわかりやすく興味深く書かれていておすすめです。

タラ さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ykmmr (^_^)

    『世界史』は大なり小なり、複雑。まずは、範囲が広く、1つの国ごとではないので、勉強や覚えることも大変。しかし、本村先生の言う通り、世界史の流れ・国同士・人物のつながりがあり、それをまず理解である。後は、これは『日本史』にも言えるが、其処に散りばめられている事を頭に入れるよりも先に、その時代の特徴・どんな事があったか?などを理解して、年表などにも目を通す言葉が大事。後は、社会はすぐに成績に効果が出ないので、そこは割り切ると言う事。皆、それぞれで勉強の仕方は人それぞれ。でも…コツがあるのだ。

  • とも

    ローマから見た世界史感。とても面白かった。 同時代性、ローマを通して東西を比較する視点。 宗教とアルファベットとお金のところはローマから少し離れてわかりにくかったが、視点や考え方はとても勉強になった。

  • まさにい

    教養本としての世界史を学者が書いているので読んでみようと思った。学者がこの手の本を書くのはあまりなく、この手の本は、予備校教師や有名なジャーナリストなどの本が多かった。彼らの本は分かりやすいので、読みやすいのだが、どこまで信じていいのかが不明であった。そこで、この本のように学者が書いた本はありがたい。しかもこの本、すごく文章が読みやすい。しかも、推定の部分はしっかり推定と言っているので、予備校教師本のように断定していないところが、知識の深さをうかがわせる。内容を信じる事ができる本である。

  • まーくん

    池上彰・佐藤優両氏による「大世界史・・」のように歴史家でない著者による本がよく読まれてるが、本当は歴史家がこのようなわかり易い本を書かなければならないという問題意識から書き出している。過去の事柄の羅列ではなく、そこから本質的・普遍的なことを見い出すことが大事であることをいろいろな例で示している。世界史初心者としては非常に啓発された。エピソードで面白かったのは「一神教の成立」と「現代中国は国内植民地政策」。世界史教養の速成本かと手に取ったが、優しい語り口ながら思索に富んだ貴重な一冊。本当に読み易い。

  • さきん

    ローマ帝国は現在の諸問題を考える意味で大変重要な意味を持っているのはかの塩野七生氏も言っていること。勃興期も一昔前の中国、ドイツ、日本、アメリカと重なったかもしれないし、米ソ、米中対立はパクスロマーナと漢帝国の並立と重なるところがあるかもしれない。衰退期も領域拡大できず、奴隷の社会的地位の上昇や経済政策の失態でインフラ更新もままならなくなったローマ帝国分裂期は、オバマ以降のアメリカや中曽根以降の日本と重なるところがある。前から感じることではあるから新鮮な感じはしないが、入門で読むならすっきりしていてよい。

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