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ニュー・アソシエーショニスト宣言

柄谷行人

User Review :3.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784861828355
ISBN 10 : 486182835X
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2021
Japan

Content Description

「資本=ネーション=国家」への対抗運動は、3・11を経て、コロナ禍に直面し、より現実的なものとなってきた。一つの運動体としての「NAM」を総括し、一般名詞としての「ニュー・アソシエーショニスト・ムーブメント」へ。21世紀世界の変革に向けて、新たにアソシエーションの可能性を宣言する!

目次 : 1 NAM(ニュー・アソシエーショニスト運動)再考(NAMの開始と解散/ 一九九〇年代の動向/ 生産過程から流通過程へ ほか)/ 2 さまざまなるアソシエーション(協同組合とアソシエーション/ アソシエーションとデモ)/ 付録(NAMの原理/ NAMの結成のために/ FA宣言)

【著者紹介】
柄谷行人 : 思想家。1941年、兵庫県尼崎市生まれ。東京大学経済学部卒業。同大学大学院英文学修士課程修了。法政大学教授、近畿大学教授、コロンビア大学客員教授を歴任。1991年から2002年まで季刊誌『批評空間』を編集(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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2000年初頭に著者はネーション−資本−国家...

投稿日:2021/07/03 (土)

2000年初頭に著者はネーション−資本−国家が結びついた現在の世の中に対抗すべく、ニューアソシエーション(NAM)運動を立ち上げた。この運動はあっという間に瓦解し、立ち上げた当人は終了を宣言、それから20年くらいたってのNAM運動の説明と現在の著者のスタンスが本書の内容である。 現在の社会は資本が強くなり過ぎた結果、格差の拡大に歯止めがかからず、かつてのような国家による再分配も政治家の大統領化により短期的な人気投票になってしまう以上期待しずらい。そこで、個人でも国家でもない、中間組織が重要性となってくるが、構成員にとってはこの中間組織が地に足のついたもので実用的、かつ生活を豊かにしてくれなければならない。が、これを実現するには汗をかく人間が相当数必要で、しかも、地域通貨なんかやろうとしたら技術的にも法律的にも途方もない労力が必要である。かつて失敗に終わったNAM運動にはこんな人材がいないのが最大に問題であったのにこの点に対する言及がなく、自分は思想家でございます、単なる理想だけを語るに過ぎないという感じが腑に落ちない。 本書の後半は日本におけるデモの効用であり、デモがあるからまだ日本社会は健在、なぜなら運動を実践しているからだという論法である。 これ、現在の思想書として読むには内容がアレだし、ファンのための一冊だな。

DJもちお さん | 東京都 | 不明

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