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ISBN 10 : 4006003706
Content Description
「マルクスを読むように漱石を読んできた」と自ら語るように、漱石はつねに柄谷行人の思考の原点であり続けてきた。群像新人文学賞を受賞した代表作「意識と自然」(一九六九年)から九〇年代に至るまでの柄谷の漱石に関する評論、講演録、エッセイ等を集め、その思考の軌跡をたどる。岩波市民セミナーでの講演をもとにした「漱石の作品世界」を加え、旧版から代表的な論文を精選。同時代の日本やヨーロッパの哲学・文学とも比較対照しながら多面的な切り口でせまる、漱石論の決定版。
目次 : 漱石試論1(意識と自然/ 内側から見た生/ 階級について/ 文学について)/ 漱石試論2(漱石とジャンル/ 漱石と「文」)/ 漱石試論3(詩と死―子規から漱石へ/ 漱石の作品世界)/ 作品解説(『門』/ 『草枕』/ 『それから』/ 『三四郎』/ 『明暗』/ 『虞美人草』/ 『彼岸過迄』/ 『道草』)/ 講演その他(漱石の多様性 講演―『こゝろ』をめぐって/ 淋しい「昭和の精神」/ 漱石とカント)
【著者紹介】
柄谷行人 : 1941年兵庫県尼崎市生まれ。評論家。東京大学経済学部卒業、同大学大学院英文学修士課程修了。法政大学教授、近畿大学教授、コロンビア大学比較文学科客員教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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