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無痛文明論

森岡正博

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784901510189
ISBN 10 : 4901510185
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2003
Japan

Content Description

一度手に入れたものは決して放すまいとする「身体の欲望」が、回生する「生命のよろこび」を食い尽くす過程を、幅広い領域にわたってダイナミックに論じ、現代思想の新たな領域を切り拓く。森岡「生命学」の代表作。

【著者紹介】
森岡正博 : 1958年、高知県生まれ。1988年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得(倫理学)。現在、大阪府立大学総合科学部教授。研究テーマは、生命学・哲学・科学論。従来の人文学の枠組みを大胆に改変し領域を押し広げ、その著作は一作ごとに大きな反響を呼んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Arowana

    誰でもこの強烈無比な一撃に嫌でも目が覚めることだろう。現代思想の入門篇としては必読分野ではないか。SFとしても読ませる。あえて、内容について多くを語ることはしないけれど、こういった感受性を受け入れられそうな方ならば、ぜひとも一読をお薦めしたいところ。

  • kanaoka 56

    著者が無痛文明に戦士として挑む宣戦の書、渾身の作。 自らを取り巻く世界に対し内外的な挑戦を続ける。快と不快への反応や私の利害という閉じた身体の欲望に束縛されず、よりダイナミックで開かれた変化・適応という生命の欲望に生きる意味を求める。オートポイエティックな生命の本質である。それは、種の殆どが壊滅に至る事態(パンデミック、環境激変等)において、極めて限られた者のみが次世代へ生き延びていく形で、発揮されるような生命の力だろう。そのとき、次世代に連なる姿では「私」という機能(道具)は放棄されているかもしれない。

  • LS

    衝撃の一冊だったのだが、うまく説明できない。「無痛文明が巧妙に正当化され、継続していく事に疑問を持たずに生きてる事にちゃんと向き合わないといけないなぁ(せんべいぽりぽり)」などと、結局安寧の中で思考停止し、無痛文明に取り込まれてしまう。どこまでもメタ的に自己批判を繰り返し続け、己を省みるということ。

  • へっぽこガエル

    読んでからしばらく経つが、未だにこの本を自分の中でカテゴライズできていない。おそらく、文章があまりも衝撃的過ぎたためだろう。評論家の宮崎哲弥は、本書を「正気と狂気の狭間をゆく文章」と評したそうだが、まさに言いえて妙だと思う。基本的には哲学的な思索が続くのだが、一部にはほとんど宗教的とさえ思えるような記述が出てくる。それでも最後まで食い入るように読んだのは、自分自身もまさに森岡の言う「無痛文明」に取り込まれているという確信があったためだ。今はまだこのようなかたちでしか本書を語ることができない。

  • まあい

    深くうなずく箇所、釈然としない箇所、明らかに見落としている部分がある箇所……数ページ読むたびに考えさせられるという、ストレスフルな良い読書体験ができた。唯一、最高に共感した箇所が第七章の「私の死」をめぐる思索。この章のためだけに第一章から第六章までを耐えるだけの価値がある。(引用)「私はこの本で、無痛文明論という名の、宗教の道を通らない宗教哲学を書いているのかもしれない(p366)」

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