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星落ちて、なお 文春文庫

澤田瞳子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167921958
ISBN 10 : 4167921952
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2024
Japan

Content Description

不世出の絵師・河鍋暁斎の娘とよは暁翠の画号をもつ女絵師。父亡き後、仲がよいとは言えぬ腹違いの兄・周三郎(暁雲)と共に、洋画旋風の中、狩野派由来の父の画風を守ろうとする。明治大正の激動の時代、家族の生活を担いつつ、絵師として母として、愚直に己の生を全うした女の一代記。第165回直木賞受賞作。

【著者紹介】
澤田瞳子 : 1977年、京都府生まれ。同志社大学文学部文化史学専攻卒業、同大学院博士課程(前期)修了。時代小説のアンソロジー編纂などを行い、2010年、『孤鷹の天』で小説家デビュー。2011年、同作で第17回中山義秀文学賞を最年少受賞。『満つる月の如し 仏師・定朝』で2012年、第2回本屋が選ぶ時代小説大賞、同作品で2013年、第32回新田次郎文学賞受賞。2016年、『若冲』で第5回歴史時代作家クラブ賞作品賞と、第9回親鸞賞を受賞。2020年、『駆け入り寺』で第14回船橋聖一文学賞を受賞。2021年、『星落ちて、なお』で第165回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • エドワード

    河鍋暁斎は幕末の絵師。奔放不羈、あらゆるものを描く、不世出の画家だ。暁斎の娘、明治元年生まれのとよこと河鍋暁翠の生きる道。文明開化の世に押し寄せる洋画の波、あれほどもてはやされた暁斎ですら過去の絵となる。父、異母兄・周三郎こと河鍋暁雲を喪い、最後の河鍋の名を守るとよ。奇想の画家といえども、暁斎の基本は狩野派だった。とよの絵はその基礎を継ぎ、逆風の中を走り続ける。兄の言葉「あの親父は、俺たちにゃ獄だ。」芸術の激しさ、厳しさを語る。離縁、戦争、震災、時に絶望しながらも一人娘を育てて絵を描くとよに胸打たれる。

  • Ayako H

    文庫になったので買いました。暁斎の絵は破天荒なところが好きです。澤田瞳子は日本語がきれいでそして読みやすい。親が天才だと子は大変の典型ですよね。それでも絵師として過ごしていったのはお見事です。そう、後世に事実を残すかも大切です。面白かった。

  • 陽ちゃん

    河鍋暁斎の娘とよの半生。ずば抜けた才能を持つ暁斎を父に持ち、その父から絵師となるべく5歳で絵の手ほどきを受けてきた彼女が、父の死後、明治大正の混乱期に絵師としてもがき、河鍋家の生き残りとしてもがきつつ生きる姿は、大変そうですが、羨ましくもあります。

  • コニタン

    河鍋暁斎の娘、暁翠を描いた作品、私には平凡な内容、平坦過ぎてちょっと合わなかった。

  • Thomas51

    直木賞受賞作。河鍋暁斎の娘として、明治大正の動乱を生きた女絵師・暁翠の一生を描いた作品。 北斎が娘を女絵師に育て上げた、それに憧れて暁斎は娘のとよを女絵師として育てる。腹違いの兄・周三郎(暁雲)は亡き父の後、洋画が主流となりつつある明治の時代に、父と同じ狩野派由来の画風に拘り続けた。とよは、自分の絵が父や兄にかなわないと自覚しつつ、なんとか自分らしい道を探そうとするが、父が偉大すぎるほど、そして父の絵が古いと言われる時代になり、なかなか自分の立ち位置を見つけられず葛藤の日々を送る姿が克明に描かれている。

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