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私のことならほっといて 新潮文庫

田中兆子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101206233
ISBN 10 : 4101206236
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2022
Japan

Content Description

家に、夫の左脚があるんです―。35歳で夫を亡くした“私”が火葬場から帰宅すると、ベッドの上に丸太のような脚が置かれていた。朝目覚めたときも、街で若い男を誘ったあとも、目の前に現れる片脚。辟易した私は山に捨てようとするが…。独身と偽っていた恋人に報復を試みる女性、ルームシェアする友人に匂いが好きだと言われ戸惑う女性。日常と異常の狭間に迷い込んだ七人を描く短編集。

【著者紹介】
田中兆子 : 1964(昭和39)年、富山県生れ。8年間のOL生活ののち、専業主婦に。2011(平成23)年「べしみ」で女による女のためのR‐18文学賞大賞を受賞。同作を収録した『甘いお菓子は食べません』でデビュー。’19(令和元)年『徴産制』でセンス・オブ・ジェンダー賞大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • nemuro

    帯に「日常と異常の狭間に佇む七人の女性たち」とあって、表題作のほか「歓びのテレーズ」「薄紅色の母」「匂盗人」「六本指のトミー」「片脚」「あなたの惑星」を収録。映画「猿の惑星」も想起させる(気がしないでもない)「あなたの惑星」が特に好きだ。著者の小説を初めて読んだらしい川上弘美氏が「解説」で、冒頭から「びっくりした」「なんだか、すごい、これは」を連発していて、彼女をしてそう感じさせるのだなぁと驚いた。「8年間のOL生活ののち、専業主婦に」に始まる著者略歴も何やら潔い。極めて個人的に、俄かに注目の作家である。

  • ミーコ

    初読みの作家さん、タイトルが好きで借りました。色んなテイストが入っていました。後半になるほ気持ち悪かったり、そんな事ある⁇な話が多かったです。最初の話が好みかな⁇

  • ピロ麻呂

    「甘いお菓子…」とはまた違ったテイストでよかった。SFやホラー要素もあり、田中兆子さんって幅広いジャンルの作品が描けるんだ…スゴい😊

  • ちーちゃん

    不思議な世界観…別の星に行ってきたようなドキドキザワザワ一気読み。解説は川上弘美さん…私にとって2人はなんだかトテモニテイル…あり得ないのに爽快でなぜか大好きでハマっちゃう作品と置いてきぼりにされて何なんだの作品に両極端で。今回はハートを引っ掻かれて置いていかれた気がする…☆(日常と異常の狭間に迷い込んだ7人を描く短編集)本当にそうだった…引き込まれたのは「薄紅色の母」「6本指のトミー」そして何といっても「片脚」「私のことならほっといて」は衝撃…でも分かる気がして。「あなたの惑星」には付いていけなかった

  • 小夜風

    【所蔵】7つの短編集。女による女のためのR18文学賞大賞を受賞している著者だけあってどの話も凄く官能的。でもホラーだったりSFだったりファンタジーだったり、バリエーション豊かでとても面白く読んだ。イヤミスともちょっと違う、誰もが「秘め事」として隠していることを曝け出されたような、恥ずかしくて隠れてしまいたくなるような、そんな読み心地だった。性に対してここまで開放的になれたら、人はどうなるんだろう。保護されているトキや動物園のパンダの気持ちってこんな風なのかも笑。子ども視点の話もあって、そちらは切なかった。

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