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日本史の謎は「地形」で解ける

竹村公太郎

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569760841
ISBN 10 : 4569760848
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
October/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

京都が日本の都となったのはなぜか。頼朝が狭く小さな鎌倉に幕府を開いたのはなぜか。関ヶ原勝利後、家康がすぐに江戸に帰ったのはなぜか。日本全国の「地形」を熟知する著者が、歴史の専門家にはない独自の視点で日本史の様々な謎を解き明かす。歴史に対する固定観念がひっくり返る知的興奮と、ミステリーの謎解きのような快感を同時に味わえる1冊。

目次 : 関ヶ原勝利後、なぜ家康はすぐ江戸に戻ったか―巨大な敵とのもう一つの戦い/ なぜ信長は比叡山延暦寺を焼き討ちしたか―地形が示すその本当の理由/ なぜ頼朝は鎌倉に幕府を開いたか―日本史上最も狭く小さな首都/ 元寇が失敗に終わった本当の理由とは何か―日本の危機を救った「泥」の土地/ 半蔵門は本当に裏門だったのか―徳川幕府百年の復讐1/ 赤穂浪士の討ち入りはなぜ成功したか―徳川幕府百年の復讐2/ なぜ徳川幕府は吉良家を抹殺したか―徳川幕府百年の復讐3/ 四十七士はなぜ泉岳寺に埋葬されたか―徳川幕府百年の復讐4/ なぜ家康は江戸入り直後に小名木川を造ったか―関東制圧作戦とアウトバーン/ 江戸100万人の飲み水をなぜ確保できたか―忘れられたダム「溜池」/ なぜ吉原遊郭は移転したのか―ある江戸治水物語/ 実質的な最後の「征夷大将軍」は誰か―最後の“狩猟する人々”/ なぜ江戸無血開戦が実現したか―船が形成した日本人の一体感/ なぜ京都が都になったか―都市繁栄の絶対条件/ 日本文明を生んだ奈良は、なぜ衰退したか―交流軸と都市の盛衰/ なぜ大阪には緑の空間が少ないか―権力者の町と庶民の町/ 脆弱な土地・福岡はなぜ巨大都市となったか/ 「二つの遷都」はなぜ行われたか―首都移転が避けられない時

【著者紹介】
竹村公太郎 : 1945年生まれ。横浜市出身。1970年、東北大学工学部土木工学科修士課程修了。同年、建設省入省。以来、主にダム・河川事業を担当し、近畿地方建設局長、河川局長などを歴任。2002年、国土交通省退官。現在、リバーフロント研究所代表理事及び日本水フォーラム事務局長。社会資本整備の論客として活躍する一方、地形・気象・下部構造(インフラ)の視点から日本と世界の文明を論じ、注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ehirano1

    日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】を先に読んでしまっていたのですが、大胆な仮説と半検証から導かれる推論は読んでいて素直に楽しいです。また本書では当方が住居を構える福岡市について触れられており、その項は必然的にテンションが上がりました(笑)。

  • あちゃくん

    元建設官僚の竹村さんが、地形から歴史を読み解くシリーズです。この本読んでいるとなるほどそうだったのかとわくわくすることがたくさんあります。前半部分の半蔵門や赤穂浪士の話は竹村さんの別の本を読んでいて既知の事ではありましたが、後半の小名木川以降の話はワクワクしっぱなしでした。

  • もりくに

    歴史は人・事で社会的に記述されることが多く、我々も教科書でそのように学習してきた。本書は河川工学が専門(元河川局長)の竹村公太郎さんが、インフラ、つまり下部構造を、「地形」と「気象」で読み解いたもの。全18章、なかなか刺激的なタイトルが並ぶ。強引な論もあるが。文明が滅びるシナリオは二つ、一つは「強力な外敵」、もう一つは「自壊」と。日本文明には二回の「自壊」の可能性があったが、いずれも「遷都」によって免れた、と。初めは794年の桓武天皇による京都への遷都。二回目は1603年の徳川家康による江戸幕府の開府。→

  • ヒデキ

    当時の地形から、歴史の理由を推理した本でした。 評判を見ると賛否あるようですが、 もっと、図形を多用されたら、納得できていたのかもしれません 個人的には、後半の首都移転(吉野⇒京都)は、納得できるものでした。 奈良が、ホテル少ないっていうのが、ビックリです。 確かに中国の方の旅行ブームの時に奈良や京都のホテルが一杯で足を延ばして三重や滋賀のチェーンホテルに流れているっていうのも聞いたことありますね もう一回読んでみたいのと実際の場所に行ってみたいですね

  • ホークス

    地理と地形から日本史を再考する。元土木官僚の著者は細かい論証に拘らず大胆。思い込みを揺さぶる所は鯨統一郎の「邪馬台国はどこですか?」を思わせる。信長の比叡山殲滅は、東西の境を厄す逢坂峠が目的との説は鋭い。元寇失敗の本質的理由は車両を使えなかった事で、牛馬の動力化に失敗した日本には車両用道路がなかったのだ。大阪に緑地が少ない理由は江戸時代の権力者不在という説に納得。奈良に感じる「遺跡感」の根拠も分かった。江戸城半蔵門から忠臣蔵に繋がる一連の謎が特に読ませる。一部観念論もあるが楽しめる一冊。

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