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権記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 角川ソフィア文庫

藤原行成

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044006624
ISBN 10 : 4044006628
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

天皇の側近である蔵人頭に抜擢され、一条天皇や東三条院、藤原道長の篤い信任を得て昇進を重ね、権大納言にまで上りつめた藤原行成。彼が書き残した摂関期の日記が『権記』である。宮廷の政治や儀式がこと細かく記録されており、当時の政務運営や権力中枢の深奥、秘事までが把握できる貴重な史料といえる。貴族たちの知られざる日常生活を記した興味深い出来事を厳選し、原文・現代語訳と書き下し文、コラムと解説を収載する。

目次 : 正暦二年(九九一) 地下人の眼差し/ 正暦三年(九九二) 行成、召問される/ 正暦四年(九九三) 中関白家の栄光/ 長徳元年(九九五) 蔵人頭に抜擢/ 長徳三年(九九七) 高麗との折衝/ 長徳四年(九九八) 藤原道長と一条天皇との連絡/ 長保元年(九九九) 藤原彰子入内・敦康親王誕生/ 長保二年(一〇〇〇) 藤原定子崩御/ 長保三年(一〇〇一) 浄土への思い/ 長保四年(一〇〇二) 妻と子の死〔ほか〕

【著者紹介】
藤原行成 : 972(天禄3)年〜1028(万寿4)年。平安中期の公卿。藤原義孝の子。16歳で昇殿を許され、参議、権中納言、中納言を経て、正二位権大納言に上った。故実に明るく詩の才能に優れ、「四納言」とも呼ばれた。書は「三蹟」の一人で、世尊寺流として継承された。真蹟は『白氏詩巻』等。『権記』は当時の政治の様子を記した貴重な史料

倉本一宏 : 1958年、三重県津市生まれ。東京大学文学部国史学専修課程卒業、同大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位修得退学。博士(文学、東京大学)。国際日本文化研究センター教授。専門は日本古代政治史、古記録学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    日本の古典を高校時代などにかなり勉強したのですがこのような資料があるとは思いませんでした。大鏡や栄花物語の一部は読んでいたのですが。それこそ御畳奉行の日記やピープス氏の日記などとも比肩されるのでしょう。三蹟の一人だといわれているようですが、個々には毎日の出来事や自分の感情などが書かれていてひとりの人間としての記録で楽しめました。

  • しゅてふぁん

    平安貴族の中で誰が一番好きかと言われたら、真っ先に「藤原行成!」と答える(←こんな質問されたことないけど(笑))。私の中のイメージは堅物で真面目で字が上手な貴公子、だったけど、この本の解説を読むと野心家な一面や独特の宗教観を持っていたことが分かった。平安貴族はとにかく雅で宴や歌会を開催していた印象が強いけど、政権の実務を担う公卿公達はとにかく忙しいということがも良くわかる。今とは風俗が違い過ぎるところも興味深い。解説と共に読む日記はとにかく面白い!現存する権記の全てについて解説して欲しいな。

  • 若黎

    講談社学術文庫版に挫折したので、こっちを先に。。。 最近買ったはいいが挫折が多い。。。

  • 翡翠

    物語ではなく、記録。藤原行成による道長の宮廷日記。記録なので、途切れていたり、淡々と書かれているのだが、それでも行成の苦悩や喜びが感じとれ、歴史の中の一人から個人が浮き上がってくる。

  • 山崎 邦規

    藤原行成の日記。淡々と公卿の勤めを語っているところが、逆に真に迫ってくる。物忌みや占いによって行動を決めるところは、古代人の事の進め方としてイメージに合致している。現代人の感覚に近いところでは、当たり前だが、近しい人が亡くなれば、哀泣するし、出産もまた大きな出来事である。また、理非曲直を論じるよりも、出来事を語る方が好きだったようで、その点は日本的である。古代貴族の生活ではあるが、我々現代人にも訴えるその力からして、時空を超えた視点を持っていたということだろう。

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