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信長家臣明智光秀 平凡社新書

金子拓

User Review :5.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582859232
ISBN 10 : 4582859232
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2019
Japan

Content Description

天正10年(一五八二)六月二日、世にいう「本能寺の変」が勃発、織田信長を討ったのは彼の家臣・明智光秀だった。いまだ謎めく謀叛の動機―。その解明のカギは「主君」と「家臣」という二人の関係にある。光秀の足跡を追いつつ、人物像にも触れることで、信長殺害までのいきさつに迫る。日本史史上、もっともミステリアスでドラマティックな事件。「なぜ光秀は主君信長を討ったのか」。

目次 : 第1章 織田信長と足利義昭のはざまで/ 第2章 「天下」を維持する/ 第3章 明智光秀と吉田兼見/ 第4章 明智光秀の書状を読む/ 第5章 明智光秀と丹波/ 第6章 織田信長殺害事件

【著者紹介】
金子拓 : 1967年山形県生まれ。95年、東北大学大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(文学)。専門は日本中世史。現在、東京大学史料編纂所准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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明智光秀について、生前の確実な資料に基づ...

投稿日:2021/06/16 (水)

明智光秀について、生前の確実な資料に基づき論じられている。資料の性格的なものなのか、意外と人間味のあるキャラクター像でびっくり。信長との年齢差についての新説は、個人的には大変説得力があった。

kam さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Emkay

    信長の家臣としての光秀の実績を丹念に歴史書から拾い上げ、整理するとともにその人柄と信長との関係を探り、信長に反旗を翻した真意を推理する。ボトムアップ型の無理のない分析を楽しめる。通説どおり光秀の律儀で他者を思いやる性格と多才ぶりが浮き彫りになる。本能寺の変は行き当たりばったりの怨恨説が採られる。野望説と黒幕説を潰すまでには至っていないが、長宗我部氏の処遇を頭越しに決められたり大名列席の前で折檻される等の出来事が短期間のうちに起きたことや、信長がかなり歳下であったことも要素として指摘されていて面白かった。

  • nagoyan

    優。著者は東大史料編纂所准教授。本書は光秀の事跡を時間を追って史料によってたどる意図の下に著された。本書は本能寺の変を「織田信長殺害事件」とし、怨恨説の立場にたつ。といっても、もとより打擲や足蹴への恨みというような単純な話ではない。短期間に光秀の立場や面目を損なった事が起こったため、不満不安が爆発したと観察する。

  • niwanoagata

    信長の家臣と言う視点から光秀を描いた書。とは言っても描き方は他本と大差はない。 まず、書状から考察した内容が非常に良かった。義昭に対する5カ条の意見書や書状に見られる光秀の心遣いなどが良かった。 そして吉田兼見、兼右との光秀、藤孝の関係は卓見だった 丹波平定における細川信良に関する論も管見の限り取り上げた本はほぼない 信長殺害事件の項目で、長宗我部との関係についてだが、氏はこれをもって面目を潰され云々とのことだが、中脇氏は光秀は長宗我部に対して言うことを聞いて当然と高圧的に望んだため面目は潰れてないと指摘

  • chang_ume

    明智光秀のパーソナリティ分析がまず興味深い。同時代人には稀な、他者への気遣いが率直な人物像です。また信長麾下のキャリア大半を占める丹波攻略戦については、京都追放後の足利義昭の退転先候補を潰すという役割が、幕府人脈に連なる光秀に期待されたとの解釈。総じて、対人的には穏健篤実、上司信長の信頼も厚く、政権中枢を担うオールラウンダーな仕事人明智光秀のすがたが浮かび上がる。だからこそ、本能寺の変が引っかかる。信長の四国政策転換を示唆する石谷家文書の検討を軸としながら、やっぱり事件の唐突さは否めない。魔が差したとか。

  • ほうすう

    信長家臣としての明智光秀の伝記。そのためにいわゆる謎の前半生に関する記述はほぼない。史料をもとに確実に言えることを中心に書かれているために信憑性は非常に高いのではないだろうか。特に面白かったのは第四章の「明智光秀の書状を読む」。秀吉や丹羽・滝川といった他の信長家臣と比べて家臣の負傷に対して気遣うものが多いといったことや、光秀の書状は文章が明晰で分かりやすいなど、光秀の個性そのものを感じられる記述は興味深かった。本能寺の変については動機はもうなんとも。想像はできても断定はできませんよねといったところで。

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