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深呼吸の必要 ハルキ文庫

長田弘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784758442046
ISBN 10 : 4758442045
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2018
Japan

Content Description

きみはいつおとなになったんだろう―繰り返す問いのなかに、子ども時代のきらめきを掬いあげる「あのときかもしれない」。さりげない日々の風景に、世界の豊かさと美しさを書きとめる「おおきな木」。人生のなかで深呼吸が必要になったときに、心に響いてくる言葉たち。散文詩二章三十三篇からなる、幸福な言葉の贈りもの。長田弘の代表詩集。

目次 : あのときかもしれない/ おおきな木(おおきな木/ 花の店/ 路地/ 公園/ 山の道/ 驟雨/ 散歩/ 友人/ 三毛猫/ 海辺 ほか)

【著者紹介】
長田弘 : 1939年福島市に生まれる。25歳のとき詩集『われら新鮮な旅人』でデビュー。代表作に詩集『食卓一期一会』などがある。2015年5月永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ねこ

    詩集。 きみはいつおとなになったのだろう。「あのときかもしれない」の詩が9篇。「おおきな木」が24遍。私はこどもからおとなになる瞬間は1000以上ある所作、対応、思考、など別々にあると感じています。全ての面で大人には成りきれない。もちろん私も今でも子どもを残しています。歩くことの楽しみは失っていないので。この詩集を読むと子どもの頃の思考や感情、肌触りが呼び起こされました。頭の中で過去の回想がいくつも呼び覚まされ懐かしい想いで満たされました。…言葉を深呼吸する。あるいは言葉で深呼吸する。不思議な詩集でした。

  • aika

    おおきな木の下でドングリを拾い、曲がり角で泣きじゃくり、影法師と遊んでいたころの私が案内人となって、長田さんの真っ直ぐな詩の世界へと連れていってくれました。昔は当たり前だったのに、おとなになることで失われていくものをひとつずつ拾い上げていく旅路。今では私自身が持っていないことばかりに目を向け、何かと焦っている「おとな」になったことに気づかせようと、一編ずつの小さな詩が止まり木にとなり、待っていてくれました。そんな「おとな」になってしまった私たちの背中を、長田さんの詩がそっと撫でて、ぽんと押してくれます。

  • とよぽん

    長田さんの詩から投げかけられる言葉には、不思議な力がある。長田さんの詩の言葉を、素直に全幅の信頼を寄せて受け止めることができるのだ。「路地」「海辺」「原っぱ」「影法師」が、特に印象に残った。深呼吸、しよう。

  • たかやん

    ーきみはいつ大人になったのだろうー目先ばかりを常に追いかける走り方をしていると、自分がどんな道を走ってきたのかまるで思い出せなくなる。長田さんの視線の先にあるのは、忙しいときほど見逃しがちなモノたち。子どもの頃に遭遇したはずの切り取られた場面場面を、自分自身に重ねながらつい考え込んでしまいます。すっかり分厚くなってしまったカサブタを剥がすようにして。深呼吸の必要。いつのまにか呼吸が浅くなっていたのかもしれません。

  • タルシル📖ヨムノスキー

    なんだか慌ただしく雑事に追われ、心の栄養が不足がちな毎日。そんな時に、「一度立ち止まり、深呼吸して、周りをぐるっと見回してみなよ」と、優しく語りかけてくれるような言葉たち。前半「あのときかもしれない」は子供から大人になる瞬間を綴った9篇。後半の「おおきな木」からは、普段は目に留めないようなふとした物事からすっかり忘れていた「心の余裕」の大切さに気付かされる。そういえば最近、何かしらの目的を持って脇目も振らずに歩くばかりで、この本の中の散歩≠フように目的もなく只々思いつくままに歩くことってないかも。

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