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戦後日本漢字史 ちくま学芸文庫

阿辻哲次

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480099723
ISBN 10 : 4480099727
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2020
Japan

Content Description

それはGHQと漢字廃止案から始まった。受難と模索の歴史。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • へくとぱすかる

    戦後日本の、わずか数十年の間に押し寄せた変化は、漢字の悠久の歴史の中にあっても非常に大きい。現行の字体には、戦前からの使用実績のある俗字もあれば、旧字を少々いじくった程度の、あまり意味のない変化もある。GHQの意向を受けたとはいえ、短期間にすごい回数の会議を開いて、バタバタと決められたことは、なんだかなぁ、と思う。整合性や字源をあえて考慮していないことは驚き。テンや字画の細かい差異にこだわる学校の先生が、漢字表の付則にある許容性を知らないのは困る。パソコン時代の漢字のあるべき形への議論が深まってほしい。

  • 南北

    敗戦のショックで頭がおかしくなったのか、GHQの圧力によるものなのか、当用漢字という「諸悪の根源」から戦後漢字史は始まります。常用漢字になって少しはまともになったようですが、JISとの整合性など課題はまだまだありそうです。正字正かなづかいに戻せと言うつもりはありませんが、設計主義によって性急に変えられたものはもう一度考え直すべきではないでしょうか? そういえば小学校の頃、教科書の「かな」の部分に漢字を切り貼りした記憶があります。あれも当用漢字の頃ですね。やはり漢字制限するなんてどうかしていたのです。

  • kenitirokikuti

    図書館で親本の新潮選書で読んだ。文庫版はあとがき追加のみ▲漢字制限などについては類書も多い…というか阿辻せんせも2010年の「国語審議会」参加者なので当事者モノの一つである。また、「しんにょう(点がひとつかふたつか)」についても当事者である。ブックメーターでは点一つしんにょうだが、Amazonおよび表紙画像では点二つ▲森鴎外 森鷗外 ひとつめは区の「鴎」、ふたつめは品の「鷗」で変換したけど、レビュー入力あとがきにどうなるかな?

  • 前島密の「漢字御廃止之議」から始まる漢字廃止論は,第二次世界大戦の終戦によるGHQの統治を受け,さらに加速することとなった。「当用漢字表」や「常用漢字表」の制定を経て,都道府県に関する漢字が追加され,現代に至る。 戦後直後の漢字制限に関する議論はあまりに拙いものだという印象を持った。漢字の制限を目的とする「当用漢字表」は山本有三が中心となって定めたものだが,「当用(当ニ用ヰルベシ)」とも読めるこの熟語をその名称としたところに,過去から連綿と続く伝統を全く顧みない態度が表れていると言えよう。

  • kinkswho

    戦前から漢字廃止論はあったと知っていたが関東大震災で漢字をめぐる改革がおじゃんになったのは初めて知った。 戦争直後に漢字の読み書き調査について統計をとっていた経緯は面白かった。進駐軍が改竄を要求して漢字を廃止させようとしたが日本側がつっぱねた話は圧巻。 著者の「当用」の語源に対する認識のこだわりが強い所も読み応えがある。訓読文字の「まさに〜べし」に合わせて使うべきという主張はもっともだが、漢字の受容のしかたについてもっと自由でよいのではないか。戦後の政府の漢字に対する政策について網羅的に説明されている。

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