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未完の肖像

Agatha Christie

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784151300776
ISBN 10 : 4151300775
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2004
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

内気で多感なシーリアは母親や周囲の人々に温かく見守られ、バラ色の子供時代を過ごした。やがて美しく成長した彼女は、ダーモットという危険な魅力の男に惹かれ、婚約を破棄して彼の元に走る。だが、夢見がちなシーリアと現実的なダーモットとの間には次第に亀裂が生じていく。愛に破れた女性の行き着く先とは。

【著者紹介】
アガサ・クリスティー : 1890年、保養地として有名なイギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。中産階級の家庭に育つが、のちに一家の経済状況は悪化してしまい、やがてお金のかからない読書に熱中するようになる。特にコナン・ドイルのシャーロック・ホームズものを読んでミステリに夢中になる。1914年に24歳でイギリス航空隊のアーチボルド・クリスティーと結婚し、1920年には長篇『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。1926年には謎の失踪を遂げる。様々な臆測が飛び交うが、10日後に発見された。1928年にアーチボルドと離婚し、1930年に考古学者のマックス・マローワンに出会い、嵐のようなロマンスののち結婚した。1976年に亡くなるまで、長篇、短篇、戯曲など、その作品群は100以上にのぼる。現在も全世界の読者に愛読されており、その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されている

中村妙子 : 東京大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yumiha

    メアリ・ウェストマコット名義作品。主人公シーリアの向こうにクリスティーが透けて見えるような気がした。たとえば幼児期や少女期のシーリアの遊びの描写は、とても生き生きしていて、特に想像上の人物を作りだして物語を楽しんでいる姿は、クリスティーの思い出そのものではないか?と深読みしてしまった。また、実母が亡くなった時期に夫ダーモットが恋人を作って家を出て行った場面も、失踪前のクリスティーが追い込まれた状況そのものだと思う。そんな自分を客観的に第三者の目で見つめ直し乗り越えるために書かざるを得なかった作品だと思う。

  • 優希

    切なかったです。内気なシーリアの恋の物語。婚約者がいながらも、婚約を破棄してまでダーモットの元へ走るのが情熱的に感じました。しかし、夢見がちなシーモアと現実主義のダーモットがうまくいくわけがないですよね。段々亀裂が入っていくのが辛かったです。愛に敗れる孤独が刺さる作品でした。

  • 花乃雪音

    メアリ・ウェストマコット名義で書かれたアガサ・クリスティー自身がモデルと考えられる主人公シーリアの半生を描かれている。シーリアの魅力がわからなかったため、なぜ彼女がもてるのか理解できず、ただ読み進めるだけだったがシーリアが妊娠してから急に面白くなったので、ここから先を書くための小説なのだとわかった。

  • 歩月るな

    二作目。「そして二人は結婚し、いつまでも幸せに暮らしました。めでたしめでたし」結婚から想起されるイメージと言うのはいつもこれで、そして結婚すればいつまでも幸せに暮らせる事と常にイコールで結ばれる事、言いたくはないが終盤の幼いころに幸福過ぎて人生には賢くなれなかったと言う事がひしひしと迫ってくる。これもとびっきりの誘鬱小説である。今更言うまでもない作者の予備知識抜きに読めばまた違うかもだが、もう一人の影が浮かんでくるのは必然と言うか、中々追い払えない。『マノン・レスコー』でも読んでるみたいな苛々はあるかも。

  • 寧々子

    家族からも使用人からも愛され幸せに育った子供時代まで遡り編み出された物語に胸が締めつけられ、シーリアの半生を追体験させられたように感じ疲れてしまいましたが、読み応えがあり読んで良かった! 夫となるダーモットと出逢うまでに多くのページを費やしているけれど、ダーモットと出逢うまでにどんな風にシーリアが過ごし、どんな気持ちだったのかわかることで、より一層、内気で空想癖があり夢見がちなシーリアに寄り添うことができました。 唐突に感じた終りかたもこれで良かったと思えるようになりました。 シーリアのために。

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