Books

相対性理論

Albert Einstein

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003393413
ISBN 10 : 4003393414
Format
Books
Publisher
Release Date
November/1988
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

時空概念を一変させたアインシュタイン(1879‐1955)の相対性理論。その考え方の基本はすべて、最初の論文「動いている物体の電気力学」に述べられている。この論文の邦訳に加え、一般読者の理解のために、原論文の論旨展開を忠実・平易に再現した解説をほどこした。アインシュタインが創出した思考過程にそって相対論が理解できる得難い一冊。

目次 : A 動いている物体の電気力学(運動学の部(同時刻の定義/ 長さと時間の相対性/ 静止系から、これに対して一様な並進運動をしている座標系への座標および時間の変換理論/ 動いている剛体、ならびに時計に関する変換公式の物理学的意味/ 速度の合成則)/ 電気力学の部(真空中におけるマックスウェル・ヘルツの方程式の変換、磁場内にある物体の運動に伴って生ずる起電力の性質について/ ドップラー現象および光行差の理論/ 光線のエネルギーの変換則、完全反射する鏡に与える輻射圧の理論/ 携帯電流がある場合のマックスウェル・ヘルツの方程式の変換/ 加速度が小さい場合の電子の力学))/ B 解説

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • のっち♬

    相対性理論に関する著者の最初の論文『動いている物体の電気力学』の邦訳と解説で、彼の思考過程を伝えることを重点に置いた書。その出発点は時間の定義、同時刻の判定法、長さの測定法といった初歩的なことを再検討して物理学を再構築するというもので、こうした既成概念に囚われない着眼が「絶対静止空間」「光エーテル」「荷電粒子に働く力の分類」などの無用な議論を一掃したのである。x軸と時間軸だけのシンプルな切り口から初等数学だけで公式を導く様は素人目にも洗練された思考力が窺える。原文と解説で使用文字を変更しているのは逆効果。

  • molysk

    互いに等速度運動する二つの慣性系において、いずれが基準であっても導かれる物理法則は同一であるとする「相対性原理」と、任意の慣性系において光速度は一定であるとする「光速度不変の原理」。これらの原理よりアインシュタインは、長さや時間は誰が観測しても同一という絶対的なものではなく、観測者によってその判断が変わる相対的なものであることを示す。のちに「特殊相対性理論」としてまとめられる一連の論文の嚆矢となる1905年の論文は、初等代数や幾何学を用いて平易な説明で公式を導き出す、傑出した作品というべきものである。

  • うえぽん

    アインシュタインの最初の論文「動いている物体の電気力学」及びその解説。文系人間には数式はほとんど理解不能だが、内山龍雄氏の解説を読めば、少なくとも運動学の部の基本的な考え方は理解可能なように感じた。岩波文庫がいかに一般読者にこの記念碑的論文を理解できるよう苦心したかに感銘。特に静止系とそれとは別に一定速度で移動する慣性系との間で時間軸が異なる様子を比較的簡明な2次元のグラフで解説した点は秀逸。原論文自体も、少なくとも自分が理解できた箇所は、必要最小限かつ平明な言葉遣いで書かれており、文庫化した意図に共感。

  • roughfractus02

    光速度不変と相対性という2つの指導原理はエーテルの存在を否定したという。が、本書を読むと著者は波なるイメージに依らずに上の2原理に達したようなのだ。その展開はマクスウェルが光を電磁波とし、マイケルソンとモーリーが電磁気学と力学の齟齬を示した後それらを著者が刷新したという歴史の説明ほど滑らかではない。1905年の電磁気学から力学の運動を記述する特殊相対性理論関連の論文を集めた本書は、光速度不変と相対性の原理をローレンツ変換で四次元化し、様々なパラドクスを遍歴していく。一方この時点での時空はまだ等質的である。

  • 壱萬弐仟縁

    自然科学の基本。大天才。書き始めは時間の概念を定式化することに集中されている。27頁ぐらいから難しくなっていく感じがした。訳者注16は素人にも大事なんだな、と理解される(79頁〜)。後半の解説を読まねばならない。常日頃疑問に思っているのは、@北極の氷が溶けたときに地球の自転にどんな変化が起きるか、Aその際、どのような気候変動が起きるか、B太陽も変化しているようなので、それが地球の自転や公転に何らかの影響を及ぼすのか、などである。素人の疑問はこんな感じだが、相対性理論でこうした疑問の回答基礎になるのだろう。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items