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夜間飛行

Antoine de Saint-Exupery

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334752071
ISBN 10 : 4334752071
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

南米大陸で、夜間郵便飛行という新事業に挑む男たちがいた。ある夜、パタゴニア便を激しい嵐が襲う。生死の狭間で懸命に飛び続けるパイロットと、地上で司令に当たる冷徹にして不屈の社長。命を賭して任務を遂行しようとする者の孤高の姿と美しい風景を詩情豊かに描く。

【著者紹介】
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ : 1900‐1944。フランスの作家、飛行家。兵役で航空隊に志願、除隊後は民間航空業界に入る。26歳で作家デビューし、自らの飛行体験に基づく『南方郵便機』『人間の土地』などを発表した。1931年発表の『夜間飛行』はフェミナ賞を受賞

二木麻里 : 上智大学外国語学部フランス語学科卒、東京大学大学院学際情報学府博士課程在。和光大学芸術学科非常勤講師。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アキ

    1930年当時の夜間郵便機は2人乗りの小型機で墜落や不時着、行方不明が頻繁にみられた。パイロットと無線通信士は筆談で会話し、嵐に会うと無線が使えず高度もわからない闇の中に陥る。まるで生死のはざまの異界にたどり着いてしまったように。地上では社長がミスを理由に解雇をする無慈悲な判断と安全の確保に温情が命取りになる矛盾に心の葛藤を吐露する。中盤から嵐に見舞われた郵便機の状況と地上の様子がハラハラさせられ一気に読んだ。著者の実体験が反映されているだけでなく、小説の後半にかけて時間の流れが徐々に早くなる展開が見事。

  • ナマアタタカイカタタタキキ

    すごい!!!夢中で読んでしまった。何故こんな名作を今まで手に取らなかったのか。──仕事に命を懸ける者達の、使命感、誇り、孤高。そして夜の自然の広大さ、美しさ、激しさ、恐ろしさ。それらが洗練された流麗な言葉のみで描かれている。さながら星空のようである。決して多くは語らない、ややもすると内向的ともとれるその控え目な文章に、生身の苦悩や、死の恐ろしさ、眩しいほどの希望、切実な愛と、込められた数多の激しい想いに胸を打たれる。特にパタゴニア便が雲海上空に抜けた時の描写には、言葉を失う。私にとって大切な一冊となった。

  • takaichiro

    圧倒的な透明感に感服^_^大空を自由に飛ぶシーンやその時の感覚を描いた文章は珍しくない。作者自身がパイロットだからか、そもそも言葉の術が抜群なのか!訳者の技量も相まって、ホントに美しい世界に没入。美術館のメインフロアに鎮座する名画の前に立ち何とも言えないオーラに包まれたような脳の反応^_^小説は芸術のひとつなんだと改めて思えた。中学生の時に手にした星の王子様は、私の本棚に長く住み続け、偶に挨拶したくなる。透明感のある空間に飛ぶスイッチが欲しくて、王子様の横にこの本を置いてみた。背表紙を眺め、目を瞑る^_^

  • けいご

    もし上司に「真っ暗闇の中をコンパスだけ持って飛行機で荷物運んでこいっ!」言われたら皆さんならどう思いますか?もう恐怖とかそういう問題を超えてるよね。当時の飛行士には夜空から見える安全な地表の灯火は空に恐怖が潜んでいるが故に暖かく目に映らざるおえなかったんだと思いました。命を落とす危険をわかっていながらも挑戦し続ける彼らを突き動かしているものは一体何なのか?「人間は表面的な幼い勝ち負けを超えた遥かな目標をもてる」という思いが凝縮されている一冊でした★

  • 巨峰

    ハードボイルドとはこういう小説をいうのさ。そして、この小説は「仕事」の小説。男の仕事と言ってしまうと男尊女卑っぽいので、大人の仕事・一生の仕事とでもいいかえましょうか。そして、主役は、飛行機。夜を行く飛行機。漆黒の中をわずかな灯り、計器だけを頼りに進む飛行機。そのイメージが凄い。豊富で詩的で映像的。そして、私たちがそのイメージを頭に思い浮かべるのは、宮崎アニメでそのようなシーンを多数目撃しているからかもしれない。でも、宮崎監督もきっとこの「夜間飛行」の影響を凄く受けてるんだと思うのです。

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