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須賀敦子全集 別巻 対談・鼎談篇 河出文庫

Atsuko Suga

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309416250
ISBN 10 : 430941625X
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2018
Japan

Content Description

生来の話し上手が創り出す、愉しいおしゃべりのひととき。没後二十年、待望の文庫化。文学について、人生について、イタリアのこと、夫のこと…会う人を惹きつけてやまなかった須賀敦子の語りを満載。

目次 : 対談・鼎談1(西欧的なるものをめぐって/辻邦生/ 豊富な知識が本の楽しさを倍加する/向井敏/ ゆらめく伝統の陰翳/アラン・コルノー/ 女の遊び/大竹昭子/ 歴史的都心を豊かに育むイタリア/陣内秀信 ほか)/ 対談・鼎談2―机の本ベッドの本(『バスラーの白い空から』佐野英二郎著/菅野昭正/ 『日本橋魚河岸と文化学院の思い出』金窪キミ著/菅野昭正/ 『氷上旅日記』ヴェルナー・ヘルツォーク著/三浦雅士/ 『アッシジ』エリオ・チオル写真集/三浦雅士/ 『犬婿入り』多和田葉子著/三浦雅士 ほか)

【著者紹介】
須賀敦子 : 1929‐98年。兵庫県生まれ。聖心女子大学卒業。上智大学比較文化学部教授。1991年、『ミラノ霧の風景』で女流文学賞、講談社エッセイ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    ハードカバーで読んでいるのですが文庫版が今年だされたので再読です。対談・鼎談というkとではなしことばで書かれているので非常に読みやすくなっています。対談相手がまた素晴らしい人々で、読んでいて非常に参考になることが多いのです。後半は主に本についての対談で読んでいくとその対談者の考え方というのがはっきりしてきます。いい本です。

  • 佐島楓

    須賀さんの御本を読み、ご本人はどういう語り口のかただったのだろうと気になって手に取った。対談・鼎談集ということで、肉声がそのまま写し取られており、大変楽しく読んだ。イタリアとドイツやフランスとの比較論、マルチリンガルであった須賀さんの創作に対する姿勢など読み応えがあり、チャーミングな一面も感じ取れて読めてよかったと思う。多文化を知り、深い洞察があったからこその作品群だったのだろう。まだ全集で読んでいないものが多く、楽しみ。

  • ぞしま

    旅先で。タブッキの対談などムックで既に読んだものもあったが、とても良かった。どんな風に須賀さんは話していたのか、話法とか語り口ではなく、しゃべり方を合間に想像しながら。以外な固有名詞も出てくるのが新鮮だったり、あきれるほどの博識さがまったく嫌味でないのをなぜかと考えてみたり、ふとしたやり取りからお人柄を想像してみたり。なぜ日本に帰ってきたのか?とか夫に先立たれて……いうようなことの話をされているときは、さらっとしているが、こちらが緊張に似たこわばりを感じてしまう。そんなこと話しきれる訳がないよな、とか。

  • kaoru

    須賀敦子さんが亡くなって21年。この対談・鼎談集には様々な文学者が相手を務めているが、内容の充実ぶりに圧倒される。小野寺健さんを相手に『ブライズヘッドふたたび』を語る箇所で「45年に出ているから、まだ原爆を知らない戦争…まだ人間がコントロールできる戦争だった」「現代社会というのは、私たちにはとてももう抵抗できない、何か強い、おそろしい力みたいなものがある」という須賀さんの先見性に感じ入る。日本文学に精通しつつヨーロッパを肌で知る須賀さんだから理解しえた数々を、エッセイとは違う形で味わえるまたとない一冊。

  • chang_ume

    須賀敦子の本当にいいなと思うところは、解説を飛ばしてすぐに本題に入っていくところ。結果、対談の場合は直接的な言及が飛び交うかたちになって、話題のテーマが見えない、あるいは単にこちらが置いてきぼりをくらうことも。しかしそこも味わいだろうと。この点、丸谷才一はまあ見事ですね。相手として申し分なく、そして読者への翻訳者も務めてくれる(彼自身の外連味を出しつつですが)。そして改めて、須賀敦子その人は「ミラノ」の人なんだなと。イタリアとドイツの間で両属的なミラノの特性が、日伊間で両義的な須賀の人生と重なる。

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