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戦争が遺したもの 鶴見俊輔に戦後世代が聞く

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784788508873
ISBN 10 : 4788508877
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2004
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

アメリカでの投獄、戦時下の捕虜虐殺と慰安所運営、60年安保とベトナム反戦、丸山真男や吉本隆明との交流…。戦争から戦後を生き抜いた知識人が、戦後60年を前にすべてを語る。

目次 : 原点としての生立ち/ ジャワでの捕虜殺害/ 「従軍慰安婦」との関わり/ 八月十五日の経験/ 占領改革と憲法/ 『思想の科学』の創刊/ 丸山真男と竹内好/ 五〇年代の葛藤/ 戦争責任と「転向」研究/ 六〇年安保/ 藤田省三の査問と女性史の評価/ 吉本隆明という人/ アジアの問題と鶴見良行/ 全共闘・三島由紀夫・連合赤軍/ ベ平連と脱走兵援助

【著者紹介】
鶴見俊輔 : 1922年、東京生まれ。哲学者。15歳で渡米、ハーヴァード大学でプラグマティズムを学ぶ。アナキスト容疑で逮捕されたが、留置場で論文を書き上げ、卒業。交換船で帰国し、海軍ジャカルタ在勤武官府に軍属として勤務。戦後、丸山真男などと『思想の科学』を創刊。アメリカ哲学の紹介や大衆文化研究などのサークル活動を行なう。京都大学、東京工業大学、同志社大学で教鞭をとる。60年、安保改定に反対し、市民グループ「声なき声の会」に参加。65年、べ平連に参加し、アメリカの脱走兵を支援する運動に加わる。70年、警官隊導入に反対して同志社大学教授を辞任。主な著書に『戦時期日本の精神史』(岩波書店、大仏次郎賞)、『夢野久作』(リブロポート、日本推理作家協会賞)など。1995年度朝日賞受賞

上野千鶴子 : 1948年、富山県生まれ。京都大学大学院社会学博士課程修了。平安女学院短期大学助教授、京都精華大学助教授などを経て、現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門は女性学、ジェンダー研究で、この分野の指導的理論家の一人。主な著書に『近代家族の成立と終焉』(岩波書店、サントリー学芸賞)など

小熊英二 : 1962年、東京生まれ。1987年東京大学農学部卒業。出版社勤務を経て、98年東京大学教養学部総合文化研究科国際社会科学専攻大学院博士課程修了。現在、慶応義塾大学総合政策学部助教授。主な著書に『単一民族神話の起源』(新曜社、サントリー学芸賞)、『“民主”と“愛国”』(新曜社、日本社会学会奨励賞、毎日出版文化賞、大仏次郎論壇賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • どんぐり

    2004年の刊行から、いつの戦争だというくらいに「戦後」はさらに遠のく。鶴見俊輔の戦争体験と日本の戦後思想をたどる鼎談だ。聞き手は、上野千鶴子と小熊英二の論客。政治家の家での生い立ち。母(後藤新平の娘)の折檻を伴う愛情から不良になったという少年時代を過ごした鶴見は、15歳で渡米し、ハーヴァード大学に入学。日米開戦により帰国し、ジャワで海軍の通訳と通信傍受に従事する。戦後は教職につきながら『思想の科学』の創刊し多くの知識人と交流し、戦争責任の問題と「転向」研究、60年安保からベトナム反戦へと向かう。→

  • おさむ

    先日、評伝を読んだ鶴見俊輔。もう少し彼について知りたいと思い読んだのが本著。小熊英二と上野千鶴子という豪華なインタビュアー。馴れ合いにならず、2人が突っ込んだ質問もするところがこの本を面白くしています。ジャワ島での軍属時代に慰安婦の斡旋をした事実や、作家で大臣にもなった一番病の父親に対する軽蔑、母親の支配からひたすら逃れようとした青年時代、戦後のベ平連に代表される徹底して権威というものを信じないスタンス。その語り口から人物像が鮮明になりました。時代情勢を知らないとわからない事も多いですが、良書です。

  • みねたか@

    上野千鶴子と小熊英二による鶴見俊輔へのインタビュー。聞きにくいことにあえて踏み込む二人。従軍慰安婦補償のアジア平和基金の話などには緊張感がみなぎる。それだけに合間の座談では二人が一ファンに戻っていて微笑ましい。鶴見氏の仕事を知らない故に浅い読み方になったのは残念だが,氏の生きてきた道が垣間見え,考え方の根っこに触れられる。軍属としての従軍経験を踏まえた,もし自分が殺人を命じられたらという問建て,昭和天皇の戦争責任の取り方の考察など、知識人とは自ら考える人をいうことを改めて教えてくれる。

  • Aya Murakami

    市内に上野千鶴子様が講演にくるというので上野千鶴子特集やっていたうちの1冊。 上野千鶴子さんの話よりも鶴見さんの話や生き方に共感を覚えた。正しくも厳しすぎる母親に反発して絶対的な正しさを疑う発想は本当に心に響いた。うちも母親が厳しい人で本当に苦労したので…。 戦争がテーマということで慰安婦の話も載っていました。慰安婦にも人種差別の影があったり、慰安婦の側が18で兵隊二兎られた少年を哀れんだり…。発見が多かったです。

  • 秋 眉雄

    『その応酬が新しい文体をつくって、それが発火点になっていろんなことが起こってくるめどがあるかっていうことだよね。』『そうなの?私は自分の偏見に合わせて丸山さんの思想をゆがめているな。』『大義というような抽象的なものによって、決断をすべきじゃない。人間にはそんなことを判断する能力はないんだ。誰となら、一緒に行動していいか。それをよく見るべきだ。』いやもう、付箋だらけですよ。

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