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神々の沈黙 意識の誕生と文明の興亡

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784314009782
ISBN 10 : 4314009780
Format
Books
Release Date
April/2005
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

3000年前まで人類は「意識」を持っていなかった。古代文明は、意識を持つ前の「二分心」の持ち主の創造物。豊富な文献と古代遺跡の分析から、意識の誕生をめぐる壮大な仮説を提唱。議論を呼んだ話題作刊行。

【著者紹介】
ジュリアン・ジェインズ : プリンストン大学心理学教授。1920年生まれ。ハーヴァード大学を経てマクギル大学で学士、イェール大学の心理学で修士・博士号取得。1966年から1990年までプリンストン大学心理学で教鞭をとる。研究者としては、初期は鳥の刷り込みやネコ科の婚姻行動などのエソロジーに集中していたが、やがて人間の意識にかかわる研究へとシフト。最初は原生動物から爬虫類、ネコ科に及ぶ動物の意識の進化と学習、脳機能の伝統的な比較心理生物学的アプローチをとっていたが、満足のいく結果が得られず、広く文献学や考古学の研究へと方向転換。1976年に『神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡』を刊行。米国内外の多数の大学で哲学や英語学、考古学といった学部で客員講師を歴任。国際的に著名な科学雑誌「Bahavioral and Brain Sciences」の共同編集者、「Journal of Mind and Behavior」誌の編集委員も務めた。1997年11月21日脳溢血で歿

柴田裕之撮影 : 1959年生まれ。早稲田大学理工学部建築学科・アーラム大学(米国)心理学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • absinthe

    面白いが納得はしなかった。古代エジプト・ギリシャ・メソポタミア時代の人間には意識が無かったという説。右脳から発せられる神の言葉(現代でいう幻聴)に従って自動人形のように生きていて、この状態を二分心というのだとか。時代が下るとやがて社会が複雑化し二分心は不利となり、右側言語野を使わない代わりに自己の意識を持つようになった。著者は豊富な事例をあげ、歴史上の記録や宗教観の違いなどを比較検討し、現代の心理学病理学をも横断的に解説。自説以外にはこれらをうまく説明できないと主張する。そうかなぁ。

  • やいっち

    なかなか理解が及ばない。神々の…という題名のあやうさ。古代ギリシャどころか、バビロニアなどの素養も要る。さらに旧約聖書の世界を知悉していないと、話しについていけない。さらに脳科学の知識も必要となると、(著者の知見自体古い)専門的な話に素直についていくのも憚られる。それでも真に受けさえしなければ、大枠の議論については、読むに値する本だと感じた。

  • カザリ

    私もそうだし、日本の宗教人口が3億人という(信者は二つ、三つ信仰をかけもちしている)ことからも、そしてこの著者の言う通り、神の存在を脳から追っ払ったせいで、なんとしてでも神の代わりなる絶対者を人類は欲しているのだなあと実感。神と人間の関係って、つかず離れず、一緒にいるとめんどうで、でも離れると超絶寂しいっていうまじで、ソウルメイツ的な最愛の悲恋の恋人みたいな感じなんだな、とふと思ったという。ああ、 人間ってさみしいなあ。

  • Fondsaule

    ★★★★★ 左右の脳をつなぐ脳梁を切ると、左右それぞれの脳に意識が宿り、意識が2つになるというのは、前に読んだことがある。ところがこの本の仮説は、数千年前まで人類は、現代人の持つ意識を持たず、<二分心>という精神構造になっていた。そして、脳の右半球は神々の声、そして左半球が人間の意識。文字と比喩の発達とともにその構造が変わり、現代人の持つ意識が誕生したというものだ。とても簡単には信じられないが、著者ジュリアン・ジェインズは、心理学、考古学、その他様々な学問から例を挙げ、その説を納得させてくれる。

  • 34

    著者は意識を、(空間化・物語化といった用語を用いて)ある種のエミュレーションシステムとして定義している。この意識モデルにはいくつかの利点があるようにおもわれる。というのも、意識を還元的に説明しようとするモデルではしばしば見落とされがちな、(ハイデガー的な)現象学的レヴェルをこのモデルは含むことができるからだ。そしてまた、著者が二分心と呼ぶ「意識以前の」人間の心的活動についても、この観点から解釈を与えることができる。著者の大胆な歴史的仮説には論拠に穴が多い気はするが、興味ぶかいモデルを提示しているとおもう。

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