Product Details
ISBN 10 : 4004314798
Content Description
『源氏物語』を書いたのは誰と聞かれたら、どう答えればよい?―現代の常識は必ずしも過去にはそのまま当てはまらない。土器のかけらを丁寧に拾い集める考古学者にならって、写本等の文献に残された微かな痕跡をつぶさに観察してみると、そこにはどんな日本語の姿が蘇るだろうか。小さな手がかりから様々に推理する、刺激的な一書。
目次 : 1 「書かれた日本語」の誕生―最初の『万葉集』を想像する/ 2 『源氏物語』の「作者」は誰か―古典文学作品の「書き手」とは/ 3 オタマジャクシに見えた平仮名―藤原定家の『土佐日記』/ 4 「行」はいつ頃できたのか―写本の「行末」を観察する/ 5 和歌は何行で書かれたか―「書き方」から考える日本文学と和歌/ 6 「語り」から「文字」へ―流動体としての『平家物語』/ 7 「木」に読み解く語構成意識―「ツバキ」と「ヒイラギ」と/ 8 なぜ「書き間違えた」のか―誤写が伝える過去の息吹/ 9 「正しい日本語」とは何か―キリシタン版の「正誤表」から/ 10 テキストの「完成」とは―版本の「書き入れ」
【著者紹介】
今野真二 : 1958年神奈川県生まれ。1986年早稲田大学大学院博士課程後期退学。高知大学助教授を経て、清泉女子大学教授。専攻は日本語学。著書に『仮名表記論攷』(清文堂出版、第30回金田一京助博士記念賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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へくとぱすかる
読了日:2020/09/15
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