Symphony No.1, Orchestral Works : P.Boyer / London Philharmonic

ピーター・ボイヤー：交響曲第１番、祝典序曲、他
ボイヤー＆ロンドン・フィル

現代アメリカ作曲家のなかでも、とりわけ目覚ましい活躍をしているのが、このピーター・ボイヤーです。このアルバムの中には５つの作品が収録されていますが、そのどれもが興味深いものばかりで、とりわけ『３人のオリンピア』は彼が興味を抱いているという神話と歴史を題材にしたもの。オリンピアというと、最近はオリンピック選手の意をして捉えられることが多いのですが、やはりここでは本来の意味であるギリシャ神話の神々を思い起こすべきでしょう。３つの部分はそれぞれに神々を表現し、ストラヴィンスキーを思わせる『アポロ』、愛と美の化身である『アフロディーテ』、そして戦いの神『アレス』と、うまく特徴を描き分けています。めちゃくちゃカッコイイ『祝典序曲』や伝統の書式を見事に具現化した『交響曲第１番』など、気持ちのよい音を味わうことができる興奮の１枚です。（NAXOS）

【収録情報】
ボイヤー：
・シルヴァー・ファンファーレ (2004)
・フェスティヴィティーズ (2011)
・弦楽のための『3人のオリンピア』 (2000)（アポロ／アフロディーテ／アレス）
・祝典序曲 (1997/2001)
・交響曲第1番 (2012-2013)

　ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
　ピーター・ボイヤー（指揮）

　録音時期：2013年6月17日
　録音場所：ロンドン、アビー・ロード・スタジオ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）