Debussy Preludes Book 1, Crumb Makrokosmos Book 1 : Martin Klett(P)

ドビュッシー：前奏曲集 第1巻、クラム：マクロコスモス I

象徴主義的音楽としてのドビュッシー『前奏曲集』と、占星術を念頭に12星座を音楽化したジョージ・クラム[1929-]の『マクロコスモス』第1巻をカップリングし、「音の中の魔法」をテーマに、聴き手を不思議な音世界へと誘う1枚。ドビュッシーは、テキストの選択や歌劇『ペレアスとメリザンド』からもわかるように、自分自身を象徴主義に精通していると考えていました。彼の2巻の前奏曲集では、主題や詩的な説明はタイトルとしてではなく、各曲の最後に暗示的に括弧で表示されています。アメリカの作曲家クラムの『マクロコスモス』は、19世紀にシューマンが書いたような、種々の性格的小品を集めたもので、こちらも各曲はみな暗示的な意味を持っています。例えば第5曲「The Phantom Gondolier」は、占星術においてちょうどさそり座の期間が始まる10月24日が誕生日であるクラム自身の見事な自画像となっています。
　演奏はクラシックのみならず、ジャズやタンゴでも洗練された演奏を聴かせる気鋭のピアニスト、マーティン・クレットです。（輸入元情報）

【収録情報】
● ドビュッシー：前奏曲集 第1巻
● クラム：マクロコスモス I

　マーティン・クレット（ピアノ）

　録音時期：2019年2月、5月
　録音場所：バーデン＝バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）