Books

私本太平記 8 吉川英治歴史時代文庫

Eiji Yoshikawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784061965706
ISBN 10 : 4061965700
Format
Books
Publisher
Release Date
May/1990
Japan

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • chantal(シャンタール)

    ついに最終巻。尊氏は結局最後まで、世を平定しきれないまま、乱世の中でその生涯を閉じた。裏切りの連続、終わらない争い。人間の権力欲、疑心暗鬼。いつの世も、人間の営みって、実は何一つ変わってないのかなと。南北朝が統一されるまでこの後50年も待たなければならないのだけれど、どうやって統一されたのか、それもなんだか気になる。最後は尊氏の追善式で、立派になった覚一と右馬助たちとの邂逅、観世流の創始者?と思われる若者の出現など、これからの歴史絵巻に続いて行くだろう人物の出現で、余韻を残して幕を閉じた。

  • Willie the Wildcat

    遂に迎えた足利vs.楠木の対峙。落日の中、語り合う正成・正季兄弟。嗚呼、分かっていてもグッとくる場面。一方、尊氏と義貞が共に示した懺悔。再認識した心の喪失感と、修羅六道の身からの救い。結果、その後の一連の戦いに滲む虚しさ。唯一、尊氏の矛盾を鋭く突いた夢窓国師の切り返しに胸がすく!最後の場面で、集った面々が奏でる唄と舞。文字通り、平和への願いで〆。掲載・引用史料多々ある中でも、「願文」が印象深い。無論、一次史料がなく脚色となっている点も含めて全八巻を堪能。

  • 優希

    楠木正成の死から尊氏の死までが描かれる最終巻。常に対立の形があり、戦いが起きているのは、戦国時代の序章のように思えました。尊氏に虚しさを感じてしまうので、室町幕府が始まったことで、応仁の乱が起きたのも当然のように思えました。平安から戦国の間で何を感じたのか、吉川流の答えを出したような気がします。

  • けろりん

    日本開闢以来の凶事。京都という一盆地の底で、数万にのぼる人間が敵味方となって殺し合う…。戦の中であっては、死は潔くも美しくもない。正成が散り、義貞が破れ、後醍醐は吉野山中にその怒涛の生涯を閉じる。勝者は尊氏であったのか?北朝の帝を戴き、室町に幕府を開くも、弟直義と執事高師直の反目から骨肉相食む泥沼の修羅へとその晩年は深い闇に墜ちる。吉川英治がその最後の大作で描き出す、「この世の影なき魔物」平和な世を希求しつつも、あくなき権力の欲望に踊らされる人の心の不思議。現代に生きる我々は、そこに何を学ぶべきだろうか。

  • 金吾

    ○続きをどんどん読みたくなりながら読み進めました。山場の湊川以降駆け足になりましたが、晩年の作品であることを知り合点がいきました。吉川英治さんの本は読みやすい上にものの憐れを感じさせるものがあり好きな作家です。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items