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変身 角川文庫

Franz Kafka

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041092361
ISBN 10 : 4041092361
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「おれはどうなったんだ?」平凡なサラリーマンのグレゴールはベッドの中で巨大な虫けらに姿を変えていた。変身の意味と理由が明かされることはなく、主人公の家族を巻き込んだ不条理な物語が展開していく―。最新のカフカ研究を踏まえた精緻でテンポよい新訳で贈る不朽の問題作。神話化されつづける作家の実像を、両親や恋人、労災保険局での仕事、ユダヤ人の出自、執筆の背景などから多面的に説き明かす、訳者解説を収録。

【著者紹介】
フランツ・カフカ : 1883年生まれ。オーストリア=ハンガリー二重帝国時代のボヘミア王国(現在のチェコ)の首都プラハで、ドイツ語を話すユダヤ人の家庭に生まれる。プラハ大学で法学を学んだのち、労働者災害保険局に勤めるかたわら小説を執筆。1924年、結核のため死去

川島隆 : 京都大学大学院准教授。専門は近現代のドイツ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • buchipanda3

    ある朝、目覚めると自分は虫けらに、という始まりが有名な不条理文学を読む。虫は苦手で、もし自分がそうなったらというのは想像できないので、なるべく客観的な目線で読み進めた。最初はグレゴールの愚痴から会社に縛られる人間の悲哀の話かと思ったが、むしろ家族との関係の変化が印象を強めていく。それまで家族を支えてきた自分が逆に厄介者になる。何とも辛い展開だが、虫けらを除くと今でも描かれる話にも見えてくる。それでも彼は達観か諦念か全てを受容しているように見えた。そして最後の一行との対比が得も言われぬ感覚をもたらしていた。

  • アキ

    突然虫けらになった主人公は、言葉が通じなくなる。その姿に両親は驚き、業務代理人は悲鳴をあげて逃げ出す。17歳の妹が恐れる母をかばいながら、自分こそ専門家と中心になり対処する。仕事を離れていた父親も勤務してから見違えるようになる。グレオールの収入が減る分、部屋を3人の間借り人に貸し出す。妹のヴァイオリンを聴きに部屋から出てきたが、追い返され、遂に力尽きて死に至る。3人は電車で郊外に行き、いつしか妹は花盛りの少女になっていた。主人公の変わらない心の声と、それぞれの家族の立ち位置が変化していく様が面白かった。

  • はっせー

    不条理を感じる小説が好きな人にぜひ読んでほしいほんになっている!カフカさん『変身』名前は有名だが読んだことがないためチャレンジしてみた。いやー深いなって思う。主人公が朝起きたら突然毒虫に変身していた。だが驚くことと同時に会社に遅刻してしまうと言って準備をし始めるところとかはそんなことないって思う一方自分ももしかしたらそんな考えが出るかもって思う。またラストに関してはハッピーエンドかバットエンドか意見が割れるところだと思う。それについて誰かと感想を言ったり議論したらとても面白いかなって感じる本であった!

  • 優希

    何度読んでも衝撃を受けます。突然巨大な虫に姿を変えていたグレゴール。そこから始まる不穏な物語。同時収録の解説が詳しいので、今まで理解しきった気分になっていただけという思いに駆られました。でも自分はこの不条理な物語が好きです。

  • 燃えつきた棒

    この話、安部公房だったら、どんな物語になっていただろうか? 「ザムザ君が虫けらになった話」だろうか?/ もし、妹が窓を開けておいてくれたなら、グレゴールはつげ義春の「鳥師」のように飛び立っただろうか?/ カフカは、労災保険局に勤めていた。 彼は、自分の仕事をどう思っていたのだろう? ひょっとして、「ブルシット・ジョブ感」を抱いていなかっただろうか? 訳者の川島隆さんが「カブトムシ」や「巨大な虫」でなく、「虫けら」と訳してくれたことによって、この小説はずいぶんと僕たちの身近なものになったのではないか?→

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