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妖説太閤記 上

Futaro Yamada

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041356661
ISBN 10 : 4041356660
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2011
Japan

Content Description

永禄元年、この年23歳の秀吉は信長の愛妹・市姫に理想の女人の顔を見出した。彼女を手中に堕としたい一心で、秀吉は大謀略を企てる。口上の上手さと憎めない面相を隠れ蓑にした、狡知と詐術に満ちた策略の数々。浅井長政の破滅から本能寺の変、山崎合戦、柴田勝家の滅亡まで…全てを掌上で引き起こし、天下取りの階段を登り始める!英雄・秀吉の仮面を剥ぎ取り、その奇怪極まる妖貌を明らかにする異色の歴史伝奇大作。

【著者紹介】
山田風太郎 : 1922年兵庫県生まれ。東京医科大卒。47年「達磨峠の事件」で作家デビュー。49年「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で探偵作家クラブ賞を受賞。その後、58年『甲賀忍法帖』を発表し忍法ブームに火を付けた。また、『警視庁草紙』『幻燈辻馬車』等で、開化小説にも新領域を開いた。2001年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    妖説と呼ぶにはオーソドックスな太閤記。斬新なのは、秀吉のモチベーションの源泉が女性だという点くらいで、ぶっ飛んだ忍法が出てきたりはしない。織田家中の対立を、実は秀吉が操作していたというのも面白いところで、竹中半兵衛が登場してからの展開はかなり引き込まれた。半兵衛がかなり良い味出して活躍していただけに、その最期のインパクトと、秀吉の欲望が加速する不気味さは、なかなかに印象的。対して、黒田勘兵衛のキャラは若干弱い。キャラが弱いといえば、お市の方にも、もう少し象徴的な存在感があっても良かったかもしれない。

  • 優希

    面白かったです。秀吉の狡猾さと詐術が冴え渡る。歴史を扱っているので、史実として知っていることは多いのですが、伝奇小説として昇華させていることで、新たな歴史を見ているようでした。下巻も読みます。

  • きょちょ

    もちろん有名な史実がたくさん出てくるわけだが、面白い。 ただし、秀吉はどの本読んでも私は好きになれない。 彼の権謀術数は当然だが実に狡い。 周辺の人たちが面白い。 若いころのねね、女嫌いの軍師竹中半兵衛、内向的で研究肌の明智光秀、策略家の徳川家康、そして怪物織田信長。 作者も書いているが、信長が殺されず政治をやっていたら日本はどうなったろう?と想像するのも楽しい。 上巻は光秀を討ち、今後織田家をどうしていくかまで。 それにしても秀吉の野望の中心が、お市の方への恋慕だというのも読んでいて楽しい。 ★★★★

  • ひこまる

    信長殺しの黒幕は秀吉という作品は幾つか読んでいるので正直あまり期待していなかったのだが・・・いや、もしかしたら山風の中でもとんでもない作品を手に取ってしまったのかもしれない。むしろ「天下よりも女を獲るぞ」の秀吉のキャラが強烈過ぎて信長の影の薄いことw(寧々も恐ろしいキャラにw)あと他作品では岐阜攻略戦からフェードアウトしてしまう竹中半兵衛が徹頭徹尾(悪辣に)活躍している姿が凄く新鮮。まさか彼の結末がああなってしまうとは完全に予想の斜め上だった。下巻を読むのが楽しみなような怖いような・・・

  • ぐうぐう

    山田風太郎は、歴史上の人物を自らが生み出したイマジネーションに巻き込み、仮説と呼ぶには大胆すぎるもうひとつの歴史を作り出す。『妖説太閤記』も、秀吉を主人公とした山風伝奇小説かと思いきや、これがなんと史実に重きを置いているのだ。ここには忍法を使う忍びも、超常現象も出てこない。しかし、いかに史実であろうとも、隙間のない史実は存在しない。その隙間に山風は、独自の解釈を込め、魅力的かつ、闇深き秀吉を描いている。おもしろい!

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