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営繕かるかや怪異譚 その参

Fuyumi Ono

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041117217
ISBN 10 : 4041117216
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2022
Japan

Content Description

渓谷で起きた水難事故で若者が亡くなる。彼は事故の直前、崖上に建つ洋館の窓から若い女に手招きされていた。一方、洋館に住む多実は、窓の外に妖しい人影を見る。(「待ち伏せの岩」) イビリに耐えて長年介護してきた順子には、死後も姑の罵詈雑言が聞こえる。幻聴だと思っても、姑の携帯番号から着信を受け、誰もいない家の階段で肩を掴まれ…。(「火〓」) 温かい家庭を知らない弥生は、幸せな家族を人形で再現しようとする。しかしドールハウスを作り込むうちに些細なきっかけで「歪み」が生じ、やがて異変が起こる。(「歪む家」) 恐怖と郷愁を精緻に描く、極上のエンターテインメント!

【著者紹介】
小野不由美 : 12月24日、大分県中津市生まれ。京都大学推理小説研究会に所属し、小説の作法を学ぶ。1988年作家デビュー。「悪霊」シリーズで人気を得る。13年『残穢』が第26回山本周五郎賞、20年「十二国記」シリーズが第5回吉川英治文庫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    小野 不由美は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。3年前に読んだ第二弾に続く、久しぶりの『その参』を読みました。そこはかとない怖さは変わらず、オススメは、「誰が袖」&「茨姫」です。 https://kadobun.jp/special/ono-fuyumi/karukaya/

  • ひさか

    怪と幽vol.2,vol.4〜6,vol.8〜9に掲載されたものを一部改稿し、2022年8月角川書店刊。シリーズ3作目。待ち伏せの岩 火焔、歪む家、誰が袖、骸の浜、茨姫、の5つの連作短編。怪異をなんとかしていく尾端の姿勢が自然で頼もしい。尾端以外にも大工の隈田、僧侶の秦、庭師の堂原が尽力する様が興味深く、ストーリーにリアル感を添え楽しい。5編とも良く出来た話で面白い。

  • とろとろ

    短編6話。最初は子供が見た古い家のガラス。次は音のする家。それが姑の怨念だと思う嫁。ドールハウスに思いを入れ込み過ぎて何を作ってもそれが歪んで見える若い女性。古い家から持ってきた薬箪笥に亡霊が宿ると思う若い夫。家の庭先に出る影から現実にその場所に行った女性。庭先の作業小屋で自死した姉の本当の気持など…。営繕かるかやと称する大工の尾端が家具や住居が原因だといってそれを修理し、ついでに住んでいる人の心も修理してしまうというお話なのかな。これが3冊目というから、前の2冊もこんな話か。これから読んでみようと思う。

  • 紅はこべ

    怪異の正体を突き止めるという話ではない。死者より生者を救うお話。殆どが女の人が主人公だったな。「火焔」の姑、「茨姫」の実母が訳わかんなかった。「待ち伏せの岩」で西洋の伝説で恋人に泳いで会いにゆこうとした青年が溺れ死んだ話があったと思ったけど、名前が思い出せない。

  • モルク

    シリーズ第3弾。6話の短編集。家や家具を修理することによりそこに渦巻く因縁などを取り除くあるいは静める営繕かるかやの尾端。今回は出番が少ないがピリリといい仕事をする。「歪む家」「茨姫」が好きだけど、どの作品も主人公たちが追い詰められ八方塞がりとなったときに尾端さんが登場し、彼の助言や修理で、そのものが直るだけではなく主人公たちが前向きになれる。その希望が見えるところがいい。

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