ナレーションと交互に奏でられる、まるでジャケット写真さながらの三人が、子供向けテレビ番組の音楽を奏でているような、優しく素敵な旋律がたくさん！聴いているうちに顔は綻び出し、身体からは無駄な力が抜けて、羞恥なくハミングでもしてしまいそうな、愛蔵という名にも相応しい作品。

King Crimsonの片鱗は窺えないのでそれを期待してはいけない作品です。壮大さを抜いたMoody Blues的なところもあるかな。そのあたりはDERAMレーベルっぽいような気がします。Frippのギターはこのころから変態要素が全面に出てます。メロトロンもしっかり使っていますね〜。

あのフィリップ閣下がこんなニヤケた顔で写っているジャケだけで、もう買うしかないでしょう。内容は、まあ習作でしょうね。

かつてクリムゾンの「新世代への啓示」に収録されていた 「I TALK TO THE WIND」が収録されています。この一曲のために廃盤の「新世代」の日本盤CDを探している方がいましたら、こちらを買った方がずっと安いしお得だと思いますよ。

本作を購入するひとはマニアだと思う。ＫＩＮＧ ＣＲＩＭＳＯＮ自体、作品が買い切れぬほどＣＤ化されているので何も無理してここまで遡る必要はない水準。

`99年に1000枚限定でﾌﾟﾚｽされたLP『Metaphormosis』に8曲を追加した､G.G＆Fの自家録音が遂にCD化｡ｸﾘﾑｽﾞﾝに変化してゆく過程が如実に表れた興味深い記録です｡

いかに「宮殿」が奇跡であったかを思い知るアルバム。御大フリップ卿もやはり時代の空気の中で仕事をしていたんだなあと理解でき、ある面ホッとしたりする。御大曰く「時が曲を必要とする」クリムゾン・ブレイク前夜の静けさを聴け！

今もなお、進化し続ける（只今、新作レコーディング中！）最強ロックバンド、クリムゾンが、歴史的名作「宮殿」をリリースする前、つまり！クリムゾンとして世界を動かす前に存在していたバンドの唯一のアルバムがボーナス・トラック付きでＣＤ再登場（しかも紙ジャケ＋リマ