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モッキンポット師の後始末 講談社文庫

Hisashi Inoue

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784061312586
ISBN 10 : 4061312588
Format
Books
Publisher
Release Date
January/1986
Japan

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良作です。井上さん自身の生い立ちと重ね合...

投稿日:2012/02/08 (水)

良作です。井上さん自身の生い立ちと重ね合わせて書かれている作品。カトリック学生寮で手のつけられない主人公たちを、深い愛をもって育ててくれるモッキンポット師。悪ガキたちも分かってはいるんだけど、ついつい悪さをしてしまっては、やさしいモッキンポット師の首をしめることになってしまいます。すごく読みやすく軽快で、ユーモアがあり、毎度毎度子どもたちに手を焼いて尻拭いさせられるモッキンポット師がかわいそうなんだけど、そこにとても深い愛情が感じられて心がほっこりします。子どもにもぜひ読んでほしい作品です。

peko-rock さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ken_sakura

    面白い(^。^)「青葉繁れる」のような私小説風な物語。主人公は仙台カトリック孤児院から上京したS大学(上智大学)文学部の小松。身元引受人のS大学文学部教授モッキンポット神父。聖パウロ学生寮で出会う東大医学部の土田、教育大理学部の日野。三人の圧倒的な逞しさが眩しい♪( ´▽`)あのフランス座のバイトが面白い。空腹な三人の騒動を冴えない師父が関西弁で悪態を吐きながら後始末する。解説より著者はカトリック、天主の存在を信ずるモッキンポット師のような師父たちを信じた、とのこと。阿佐田哲也の「麻雀放浪記」を思い出した

  • 背番号10@せばてん。

    1975年読了。73年のドラマ(ボクのしあわせ)の主なキャストは、石坂浩二(当時32歳)、小鹿ミキ(当時24歳)、宍戸錠(当時40歳)、扇千景(当時40歳)。自分の中では、本書が井上ひさし氏のベスト。(2024年5月19日入力)

  • ベル@bell-zou

    小説で声を出して笑ったのは久しぶり。人というのは物理的に満たされていないとより知恵が回るのだなと妙に納得。草野球の頭数合わせをプロデュース。アメリカからの救済衣料を着服(シティボーイズのコントにそんなのがあった)。アヴェ・マリアが流れるパチンコ台の開発。調子にのってやり過ぎてモッキンポット師に見放されては救われる、懲りない甘ったれの3人。自業自得で没落し続ける彼らを、戦後の活気に溢れた時代が後を押し、モッキンポット師の怒声と呪詛が飄々とした関西弁で聞こえてくる。…喜劇でも観ているように愉快な読書だった。

  • seraphim

    下卑た関西弁を話す、風采の上がらないフランス人の神父、モッキントッポ師。彼が指導しているS大の学生、小松の目線で描かれている連作短編集。毎回、小松とその友人達の3人が巻き起こす事件がおかしい。その都度、モッキントッポ師が後始末をしている。師はケチだと描写されているが、後始末に支払っているポケットマネーの額を考えると、とてもケチなんて言えない。どこまでも小松らを見捨てない、モッキントッポ師に感心してしまった。小松らのバカさ加減にも、バイタリティの豊かさを感じた。思わず吹いてしまう面白さ。楽しかった。

  • さんつきくん

    小松、土田、日野の貧乏学生トリオはモンキンポット神父を常に悩ませる。学生寮費を滞納する貧乏トリオにアルバイト先を斡旋する神父。彼らは食い意地をはったり、疲れないためにテキトーな仕事をして悪知恵を働かせやらかす。神父が斡旋するバイト先でなんどもなんども。これはこれは頭が痛くなるだろう。読む側にとっては痛快で面白いのだが。やがて彼らの悪知恵のおかげで学生寮が取り壊されるハメに。それでもこりない3人。井上ひさし作品特有の本編から脱線、下ネタも健在。笑えるドタバタ青春劇!

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