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儚い羊たちの祝宴 新潮文庫

Honobu Yonezawa

User Review :4.0
(3)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101287829
ISBN 10 : 4101287821
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2011
Japan

Product Description

味わえ、絶対零度の恐怖を。ラストの1行で世界が反転。新世代ミステリの旗手が放つ衝撃の暗黒連作。

Content Description

夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。

【著者紹介】
米沢穂信 : 1978(昭和53)年岐阜県生れ。2001(平成13)年、『氷菓』で角川学園小説大賞奨励賞(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞しデビュー。’11年、『折れた竜骨』で日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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米澤氏独特の暗さがあります。儚い羊たちの...

投稿日:2021/07/15 (木)

米澤氏独特の暗さがあります。儚い羊たちの晩餐が1番のお気に入りなのですが、おそらく私は「バベルの会」に参加できないでしょう(笑)。

sissy さん | 不明 | 不明

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 一点だけ。本書所収の作品で言えば、「山...

投稿日:2013/05/10 (金)

 一点だけ。本書所収の作品で言えば、「山荘秘聞」が一番楽しめた(コントラストのせいだろうか?)。

emanon さん | 不明 | 不明

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思わずジャケ買いした本。じわじわと鳥肌が...

投稿日:2012/10/17 (水)

思わずジャケ買いした本。じわじわと鳥肌が立つようなストーリー展開が面白い。

ameg さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • サム・ミイラ

    いやもう一話目からぶっ飛んでいる。ラスト一行の凄まじい破壊力。嫌な気持ちに顔をしかめながらもつい声に出して大笑い。ブラックジョークはかくあるべし!的な傑作。全てお金持ちの令嬢と召使いの物語。レトロ感満載でいったいいつの話だとも思うがそれも不思議な感覚に彩りを添える趣向。その衝撃は「玉野五十鈴の誉れ」でピークを迎え羊たちの晩餐で静かに幕をおろす。実に緻密に計算されたとても恐ろしくダークで爽快な短編集である。そして読者は必ずやメデュース号の筏とアミルスタン羊を検索する事になるであろう(笑)

  • 青乃108号

    【バベルの会】なる読書倶楽部に集う名家の娘と使用人。それぞれの家中を見舞う惨劇を描く短編5話からなる短編集。似た様な舞台で似た様な人物達が演じる各話はどれも似た様な印象を残す。さすがに一気に読むのはしんどかった。1日1話ずつ読むのが精一杯。こちらにも不幸がうつりそうな、新年一冊目に読まなくて良かったと思った本。

  • yoshida

    「満願」で引き込まれた米澤穂信さん。「満願」が気に入ったならと読友さん達に紹介頂いた作品。名家の女性が集う読書サークル「バベルの会」。そこに加入し、また除名された者達の短編集。何と言うのだろう、肌が粟立つような、背筋が震えるような面白さ。「玉野五十鈴の誉れ」の最後の唄に絶句する。「身内に不幸がありまして」のラスト数ページにおののく。「北の館の罪人」の鮮やかな絵画の訳に驚愕する。「山荘秘聞」の淡々とした恐ろしさ。私はこの罪深さ、残酷さ、ほの暗さに惹き付けられて止まない。この作品に、深い闇の輝きを見た。傑作。

  • カメ吉

    この作品は異様な重さの感じる短編集。『バベルの会』と云う読書サークルで繋がってはいるけど各作品にはそれぞれの悪意があって吐き気がする感じでした。だいたい時代錯誤な設定が多くいつの時代?って思いました。この作者の作品?意外でした。

  • ウッディ

    旧家に仕える女中、そして令嬢の周りで起こる惨劇。家に縛られた女たちが、自分の心を押し殺し、家を守ることだけに心を砕く暮らしの中で芽生えてくる狂気の話。令嬢たちが集う読書サークル「バベルの会」の存在が、見え隠れする短編集でした。旧家を舞台にした静けさが、おどろおどろしく、闇を際立たせる舞台装置のようで、知らず知らずのうちにストーリーに引きずり込まれていました。

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