Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• 中原れい

  読了日：2024/05/04

  すばらしい終わりだった！ふたりの互恵関係のはじまりもだぶらせながらの進め方が爽快で、現在の事件と比べるように進んだら、まさかの展開まさかの結末。あの時の自分たちはだめだったとふたりの内面にしみこんでいく感じは、雪のような名店のチョコレートのような…ということはきっと違うところで良き恵みをもたらしてくれるでしょう。狼はそっと隠れても狼かもしれず、狐は胸の中で石になるかもしれないね。さ、本道は終わったけどまたいつか短編集出てほしい、知ってるだけだと本数足りないが、待ってましょう。

• 芳樹

  読了日：2024/05/03

  待ちに待った『冬季限定』です。互恵関係を結んだ小鳩くんと小佐内さんの、「小市民たれ」の始まりと終わりを描く最終章。本編の内容にはあえて触れませんが、本作品に相応しい、青春時代の終わりという苦くありながら未来への期待感に満ちたエピローグに感無量です。願わくば大学生編があらんことを。

• のぶ

  読了日：2024/05/10

  このシリーズは「秋期限定栗きんとん」を読んでいるが、１５年も前なのでよく覚えていない。白紙で臨んだが面白くて良かった。序盤は重たい展開。小鳩くんの人生狂わすほどの大事件、三年前の事件とどうリンクしていくのか、中学の頃の二人の回想と交差していくのが、ややこしくならず気持ちよく進められる。高校生でも大人からあんなに正面から悪意をぶつけられたら怖いだろうな。トラウマ級のダメージを残しそうだ。読み進めるうち徐々に爽やかな空気が見えてきた。小鳩くんの爽やかなキャラクターのせいだろうか？未読の本を読んでみるか。

• こも　零細企業営業

  読了日：2024/06/05

  小佐内さんと下校していた小鳩くんが轢き逃げされた。怪我は大腿骨骨折と肋骨骨折。普通に生活出来るようになるには数ヶ月かかる。高校三年生の彼にとってそれは大学受験が受けられないのと同意義となる。最初は呼吸もままならない事に辟易としていたが、彼の脳裏には小佐内さんと出会った中学三年生の時に起こった轢き逃げ事件を思い出す。見舞いに来た友人からその時の被害者が飛び降りたと聞き、動揺しながらもその時の事を回想して行く。ちなみに一緒に轢かれた小佐内さんは、小鳩くんを見舞いに来てたが、彼はいつも寝ていて会えていない。

• もぐもぐ

  読了日：2024/05/01

  ついに小市民シリーズ4部作完結。とっても面白かった！小佐内さんを庇って小鳩くんが轢き逃げに遭い大怪我。病院のベッドで小鳩くんの頭をよぎるのは中三の時の後悔。二人の過去と小市民を目指した理由がついに明かされる。ちょっとビターな展開だったけど、互恵関係からかけがえのない存在に変わってゆく二人にホッとしました。小佐内さんが小鳩くんにかけた最後の言葉が最高に可愛かったです。いつか未来の二人を見てみたい。

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