Books

お腹召しませ 中公文庫

Jiro Asada

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122069169
ISBN 10 : 4122069165
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2020
Japan

Content Description

婿養子が公金を持ち出し失踪。不祥事の責任を取りお家を守るため、妻子に「お腹召しませ」とせっつかれる高津又兵衛が、最後に下した決断とは…。武士の本義が薄れた幕末期。男としての正念場を、侍たちはどう乗り越えたのか。表題作ほか全六篇に書き下ろしエッセイを特別収録。司馬遼太郎賞・中央公論文芸賞受賞作。

【著者紹介】
浅田次郎 : 1951年東京生まれ。95年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、97年『鉄道員』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、06年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞・司馬遼太郎賞、08年『中原の虹』で吉川英治文学賞、10年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞を受賞、16年『帰郷』で大佛次郎賞、19年菊池寛賞を受賞。15年紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ケンイチミズバ

    切腹に追い込まれるジイサン。しかし、死ぬ理由はない。あると言えば武士だから。奉公人から、お侍である必要はありません、プライドを捨てて人として生きればよいのですと諭される。が、簡単には考え方を変えられない。がんじがらめの武家社会への風刺です。浅田次郎さんの軽妙な語り口で、孫に語り聞かせる江戸話。人々がとても生き生きとしています。とっくにプライドを捨て世俗にまみれた婿養子、藩の公金を持ち出し吉原の女と出奔した彼も次男坊で家督も継げない、仕官もかなわぬ肩身の狭い人生。行いは過ちとは言え、あまりにも人間らしいな。

  • ちゃとら

    エッセイから始まる、6篇の江戸末期の話。『お腹召しませ』は娘婿が藩の金に手をつけ女郎と逐電した。隠居した身と言えどお取りつぶしを逃れ孫に家督を譲るには切腹かと悩む又兵衛に女房も娘も「お腹召しませ。」とあっさり言う🤣ちょっと、ビターな大人の男性向けな話だった🙆‍♀️

  • keiトモニ

    読売新聞読書委員が22年に及ぶ橋本五郎氏解説。確かに日曜日読書欄ではよくお見掛けいたし紹介本を読みたくなりますから不思議です。流人道中記が印象的でした。で、本書は浅田ワールドの特長をすべて備えているとか。25年連れ添った妻も玉を磨くが如く育てた一人娘も口をそろえて“お腹召しませ”とぬかす。しかも些かの動揺もなく。これには思わず笑ってしまった。さらに人間らしさとは何かを最も考えさせられるのが“女敵討”と。不貞の妻を成敗、かつ女敵討をなすは道徳上の義務で夫の権利。成程考えさせる。ンで人の道に外れると夫は宣う。

  • AICHAN

    図書館本。短編集。浅田さんの短編はどれも構成がきっちりしていて素晴らしい。よほど頭の切れる方なのだろう。…と思っていたので期待して読んだのだが、特にこれといった特徴のない短編ばかりで、かなりがっかりした。

  • だまし売りNo

    幕末維新の武士を描く時代小説の短篇集。昭和の全体主義や官僚主義が美徳としそうな自己犠牲とは異なる武士の実態を描く。お家のために自己犠牲になることを否定する。この家の観念は明治時代になって家長制度や長子単独相続として引き継がれており、その欺瞞を明らかにすることは意味がある。 「お家大切てえのはわかりやすけんど、そのお家には命があるわけじゃねんんだし、住まう人間の命あってこそのお家だと、あっしは思うんです」(「お腹召しませ」) 「人の命より家の命のほうが重かろうはずはあるまい」(「女敵討」)

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items