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終わらざる夏中 集英社文庫

Jiro Asada

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087450798
ISBN 10 : 4087450791
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2013
Japan

Content Description

片岡の一人息子・譲は、信州の集団疎開先で父親の召集を知る。譲は疎開先を抜け出し、同じ国民学校六年の静代とともに、東京を目指してただひたすらに歩き始めた。一方、片岡ら補充要員は、千島列島最東端の占守島へと向かう。美しい花々の咲き乱れるその孤島に残されていたのは、無傷の帝国陸軍、最精鋭部隊だった。―否応なく戦争に巻き込まれていく人々の姿を描く著者渾身の戦争文学、中編。

【著者紹介】
浅田次郎 : 1951年東京都生まれ。95年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、97年『鉄道員』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、06年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、08年『中原の虹』で吉川英治文学賞、10年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞を、それぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 三代目 びあだいまおう

    膨大な資料や史実を調べあげ、このように理解しやすいかたちで『歴史の知』を届けてくださる小説家のお陰で平易に歴史を理解できる僥倖に感謝!中盤に鬼熊が語る『英雄の真実の姿』は当時の禁句だらけで、同時に皆の本音だろう。本音を封じられ、命を捧げることの貴さを信奉させられる時代になんという勇気!懐疑を許されぬ時代の裏で、確かに生きていた登場人物達が語るのはまさに本音であり懐疑。二十歳まで生きようと考えてはならぬ!という理不尽。現代を生きる私達は、かの時代の理不尽を知り思いを馳せる義務があると思う。本気で思う‼️🙇

  • おしゃべりメガネ

    役者が揃った上巻から話は淡々と進み、終戦記念日直前までの流れへ。通訳「片岡」をはじめ、様々な登場人物がさらに魅力的に描写され、物語を引き締めてくれます。戦争モノとはいえ、理不尽なまでの悲壮感は浅田先生ならではの筆力で見事にセーブしてるかのように感じます。個人的には「吉江」少佐がカッコよすぎかなと。「岸」上等兵もきっとかなり男前なんだろうなと思わせてくれます。女学生も登場し、いよいよ話は終戦へ向かう下巻に突入します。果たして下巻では、彼らがどんな運命を辿るのか楽しみで仕方ありません。いよいよ最終巻へ突入。

  • ふじさん

    学童疎開の悲惨さが語られる中で、父親の召集を知った片岡の息子・譲と母親の死を知った静代は、疎開先を抜け出し東京を目指してただひたすらに歩き始めた。一方、片岡ら3名は、千島列島最東端の占守島へ向かう。孤島に残されていたのは、無傷の帝国陸軍の最精鋭部隊だった。片岡たち3名が方面軍司令参謀・吉江少佐から聞かされた話は、四国共同宣言の無条件受諾と和平交渉に関わることだった。戦争の様々な理不尽さが次々と語られ、気が重いがこれが戦争の現実と考えれば納得がいく。登場人物が最後どんな結末を迎えるのかしっかり見届けたい。

  • 紫陽花

    千島列島の地政学的な位置づけ、先住民。疎開での生活。空襲下の東京。徴兵要領や一般市民の心情、手紙の検閲。軍の編成や展開等、物凄く研究して書かれています。昭和20年の夏、街から40歳以下の男は次々と徴兵されいなくなる。女性は工場へ動員される。戦局は悪く前線で戦う兵士は経験のない人が増えてくる、国の状態はズタズタ…。そんな中、千島列島最東端でロシアと一番近い「占守島」に帝国陸軍最精鋭部隊が奇跡的に無傷で残っていたんですね。悲劇的な予感の中、下巻へ進みます。

  • 黒瀬 木綿希(ゆうき)

    広島と長崎に原爆が投下されてもまだ戦争は終わらない。疎開先で父の召集を知った譲は同じ国民学校の六年の静代と共に、東京を目指してひたすら歩き続ける。姉弟のような健気な二人の姿がただひたすらに切ない…。そして片岡、鬼熊、菊池の三人は占守島へ到着。彼らはこの戦いを生き残ることが出来るのか。まだ先の話だと思われた地獄ははもう目の前へ―

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