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降霊会の夜 文春文庫

Jiro Asada

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167910815
ISBN 10 : 4167910810
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2018
Japan

Content Description

生者と死者が語り合う降霊会に招かれた作家の“私”は、そこで思いもかけぬ人たちと再会する……。青春時代に置き忘れたものとは。

【著者紹介】
浅田次郎 : 1951(昭和26)年、東京生まれ。著書に「プリズンホテル」「地下鉄(メトロ)に乗って」(第16回吉川英治文学新人賞)「鉄道員(ぽっぽや)」(第117回直木賞)「壬生義士伝」(第13回柴田錬三郎賞)「お腹召しませ」(第1回中央公論文芸賞、第10回司馬遼太郎賞)「中原の虹」(第42回吉川英治文学賞)「帰郷」(第43回大佛次郎賞)「おもかげ」などがある。2015年、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • まこみん

    怪奇的な話ではなく、初老の主人公の過去の追憶と懺悔を、今は亡き人達の語りによって再現し追想する話。前半はキヨちゃんという少年。幼くして亡くなったその背景や心情は戦後昭和の貧しかった哀しい時代ならでは。後半は青春時代の忘れられない恋人。その背景には、誰にも知られず忘れ去られた人たちの今も消せない思いが。しみじみと味わいある浅田小説でした。

  • あすなろ

    降霊会。本作品は二回の降霊会にて構成されている。森絵都氏の解説が凄く正鵠を得ていて、本作品は、生と死の境を越える浅田氏作品の1つ。時代に翻弄されたキヨ。若い恋に翻弄された者達。そこに死という本来超えられぬ境があるが、降霊会では死者との交流がある。悔悟録とも言えると思う。では己にもこうした己の生き様や歩いて来た途から降霊会にて逢いたい死者はいるか?誰にでもいると思う。夢の中で逢い語らうのか、己の死に際に逢い語らうのか、はたまた己の死によって逢って語らうのか…。意外にも今夜もその辺で開催されているのかもしれぬ

  • ゆのん

    主人公の『私』は毎晩の様にみる夢がある。見知らぬ女ぬ連れられ、『忘れていたくせに』と詰られる。その夢の女とある雷の日に出会い、共に霊媒師の元を訪れる。思い出したくない事、忘れたままでいたい事や人。霊媒師の元にやって来る人では無いものたちから本心や許しを得る。痛みの伴う内容の中にほのかな暖かさを感じる作品だった。他人が何を思いどう感じるのか、自分がこうに違いないと思いこんでいるいる事。人と人が関わらずに生きる事は出来ないがボタンを掛け違えるようにすれ違う思いがある。

  • てくのび

    ★★★★☆ 四人の輪が霊が呼ぶ。戦後復興の影。切ない。

  • onasu

    軽井沢の別荘地、嵐の宵に初老の男は庭に蹲る女を招き入れると、それは何度も夢に現れる女に相似していた。梓と名乗るその女は、礼にと古くから住まう外国人女性による降霊会へと男を誘うのであった。  これが出だしの10頁程で、本編の方は男の幼少期と青年期各々で、これまで記憶に蓋をしてきた2話が綴られていく。夢で男が語るように、人生に悔悟のない者なんていない。まして、戦後という時代を生きてきた老齢であるなら尚更。  過去には折り合いをつけられるのか。そして、女はうつつの者なのか。流石に浅田さん、いい文章を綴られます。

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