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地下道の鳩 ジョン・ル・カレ回想録 ハヤカワ文庫

John le Carre

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150414412
ISBN 10 : 4150414416
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

東西冷戦、中東問題、ベルリンの壁崩壊、テロとの戦い―流動する国際情勢を背景に、ル・カレはスパイ小説の名作を次々と発表してきた。本書は巨匠と謳われる彼の回想録である。イギリスの二大諜報機関MI5とMI6に在籍していた事実、詐欺師だった父親の驚愕の生涯、紛争地域での取材、サッチャー首相、作家グレアム・グリーンたちとの交流など、波瀾に満ちた人生と創作の秘密をみずから語る話題作。

目次 : 秘密情報部を厭うなかれ/ グロプケ博士の法律/ 公式訪問/ 引き金にかかった指/ 心当たりのあるかたへ/ イギリスの司法制度/ イワン・セーロフの背信/ 遺産/ 無実の男ムラット・クルナズ/ 現地に出かける〔ほか〕

【著者紹介】
ジョン・ル・カレ : 1931年イギリスのドーセット州生まれ。オックスフォード大学卒業後、イートン校で教鞭をとる。東西冷戦期にイギリスの諜報機関MI5に入ったが、MI6に転属し、旧西ドイツのボンにイギリス大使館の二等書記官として赴任、その後ハンブルクの総領事館に勤務した。1961年に『死者にかかってきた電話』で小説家としてデビュー、第三作の『寒い国から帰ってきたスパイ』(1963年)でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長篇賞と英国推理作家協会(CWA)賞ゴールド・ダガー賞を受賞した。『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(1974年)と『スクールボーイ閣下』(1977年・CWA賞ゴールド・ダガー賞受賞)、『スマイリーと仲間たち』(1979年)の三部作はスパイ小説の傑作と評されている(以上、すべてハヤカワ文庫)。1984年にはMWA賞の、1988年にはCWA賞の巨匠賞に輝いている

加賀山卓朗 : 1962年生、東京大学法学部卒、英米文学翻訳家。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • まーくん

    『寒い国から帰って来たスパイ』で有名な作家ル・カレの38編のエッセイから構成される自叙伝。『寒い国から…』を始めル・カレは未読たが、いずれと思っていたところ書評集『歴史の本棚』(加藤陽子著)に本書の紹介があり、まずはこちらから。各エッセイは東西冷戦時の歴史に多少でも知識がないと内容の理解に苦労する点も多い。ル・カレは若い頃、英国諜報機関MI5,MI6に在籍。当時、西ドイツのボンにあった英国大使館にも勤務した。当然、その頃の実務経験が作品のバックボーンになっている。⇒

  • たま

    70代後半のル・カレが印象に残った人物、出来事を綴る。最初は5−60年代の政治家の逸話が続くが、次にグァンタナモの囚人、ポルポト支配下で命がけで人命救助に奔走する人など、著作の原動力となった人々が紹介され迫力がある。有名人も登場し政治家はイギリス風ユーモアで冷ややかに、アレック・ギネスは最大の敬意を持って描かれる。取材、執筆、映画化、宣伝など作家としての活動に誠実に取り組んで来たことがうかがわれ、さすがだと思った。ル・カレ自身の詐欺師の父親も登場。こんな父親を持つとはどういうことか、想像が追いつかない。

  • Kajitt22

    ベルリンの壁崩壊と共に東西の冷戦も終わり、ジョン・ル・カレも退場したものと思っていたが『誰よりも狙われた男』が意外に良く、なるほどアフガン・チェチェン・アフリカ等、世界の紛争に終焉の兆しは見えず、インテリジェンスの価値も増すばかりなのかもしれない。この回想録もグレアム・グリーンやモームが登場したり、映画でリーマスを演じたリチャード・バートンや作者の父親の逸話は大いに楽しめた。彼のファンなら必読です。次は新訳なった『ティンカー・テイラー・・・』へ。

  • inarix

    十代の頃父の道連れで行ったモンテカルロ。スポーツクラブの麓に広がる海を見晴らす射撃場。芝生の下に小さなトンネルが幾つも並んで掘られ、海側の崖に出口が開く。その中にカジノで生まれ囚われていた鳩が入る。鳩の仕事は真っ暗なトンネルを抜けて地中海の空に飛びだすこと。ショットガンを構えた紳士の標的となる為に。死ななかった鳩は習性に従ってカジノの屋上に戻っていくが、そこには同じ罠が待ち構えている。カレの心に焼き付いて消えない光景。それはまるでスパイの運命のよう。何故そう思うのかは、読者の方が知っている、とカレは言う。

  • bapaksejahtera

    作品をデビュー作から順に読んでいる。面白いが難解であり、少し読解の参考になる物をという事で読んだ。前回の「スパイたちの遺産」は少し助けになったが、尚アンチョコが欲しい等と不届きな事を考える。本書は著者作品を読んでなくとも理解できると本人も述べる通り極めて解り易い。作品の周辺事情も述べられており読解の助けになるようだ。しかしそれ以上にこうしたスパイ小説家のアルアルや、英国での作家を取り巻く事情、更には著者自身の父親、ホラ吹きで詐欺師、厄介者だった男の記述は著者作品と同様の面白さが感じられ、著者への愛着が増す

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