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誰よりも狙われた男 ハヤカワ文庫

John le Carre

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150413149
ISBN 10 : 4150413142
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ドイツのハンブルクにやって来た痩せすぎの若者イッサ。体じゅうに傷跡があり、密入国していた彼を救おうと、弁護士のアナベルは銀行経営者ブルーに接触する。だが、イッサは過激派として国際指名手配されていたのだ。練達のスパイ、バッハマンの率いるチームが、イッサに迫る。そして、命懸けでイッサを救おうとするアナベルと、彼女に魅かれるブルーは、暗闘に巻きこまれていく…スパイ小説の巨匠が描く苛烈な諜報戦。

【著者紹介】
ジョン・ル・カレ : 1931年イギリスのドーセツト州生まれ。オックスフォード大学卒業後、イートン校で教鞭をとる。その後、英国情報部の一員となり、旧西ドイツのボンにイギリス大使館の二等書記官として赴任。さらにハンブルクで領事を務めた。1961年『死者にかかってきた電話』で小説家デビュー。1963年の『寒い国から帰ってきたスパイ』でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長篇賞と英国推理作家協会(CWA)賞ゴールド・ダガー賞を受賞した。『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(1974年)、『スクールボーイ閣下』(1977年・CWA賞ゴールド・ダガー賞受賞)、『スマイリーと仲間たち』(1979年)の三部作はスパイ小説の傑作と評されている

加賀山卓朗 : 1962年生、東京大学法学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • k5

    ル・カレとは思えないくらい映像描写が多くて、途中までむっちゃわかりやすかったのですが、途中からマネロンの話が入り組んできてこんがらがります。ブルーにしろアナベルにしろ、エモめのキャラクターに感情移入しても筋が追いきれない、そんなこんがらがることの快感まで含めてのル・カレという気がしてきました。そして迷わず1ページ目から再読はじめる私。映画も観ます。

  • k5

    フィリップ・シーモア・ホフマンの名演技に酔いしれる映画を観たからか、一読目には巻き込まれ型主人公アナベルやブルーの視点を強く感じたものが、大胆なスパイバッハマン寄りになった二周目でした。思えば、前者が脆くも大切な家族の絆を背負っているのに対し、バッハマンは国家の正義の危うさを、皮肉な目線で見つつも当事者として体現しているところが魅力です。バッハマン演説のイスラエルに関する部分は今年書かれたのではないか、と思えるほどの鮮烈さです。ぜひご一読を。

  • スー

    110中盤まで話がなかなか見えないのとあまりにも淡々としているのでまったく読み進めず大苦戦。そういえば映画があったな!と思い立って映画を観たら頭の中でしっかり整理できてやっと話が見えてきて後半はすんなり読めました。この人物がどう話に繋がるのか?これをやってどうするのか?大物を釣るために地道に一歩一歩積み重ねてやってるのがたぶん事実に近いのだろうと思えた。それにしてもアメリカはやりたい放題だな

  • わたなべよしお

     ル・カレにしては読みやすい本だった。ずっと、読み続けているが、特に近年は、読み終えた瞬間に空しい気持ちになる。あまりにも非情な現実を最後に突きつけるからだ。この本もそうだった。作品自体はさすがともいえるもので、人々の思惑、微妙な心理的陰影が独特の世界を作っている。ああ、また空しく、悲しい気持になるのだろうと、分かっていても次作も読んでしまうのだろう。

  • ブラックジャケット

    誰よりも狙われた男の原資は、ソ連赤軍の将軍とウィーンのプライベートバンクの切れ者が、連邦崩壊のドサクサに作ったブラックマネーを資金洗浄したもの。代替りとなり、二代目同士のドラマが幕を上げる。将軍のチェチェン人の愛人は、イッサを敬虔なイスラム教徒に仕立てた。巨額の金を預かる二代目頭取、イッサを支援する弁護士のアナベル、さらにドイツ諜報機関のギュンターはイッサを監視する。この猛者たちの中に国際的な捕食者が加わる。一枚噛ませろ、と英国と米CIAが強引に参入。冷戦でなくとも面白い著者の スパイ小説。巨匠衰えず。

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