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抵抗都市

Jou Sasaki

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087716900
ISBN 10 : 4087716902
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2019
Japan

Content Description

「今の日本への問題意識を示すために、この舞台を選んだ」
警察小説の旗手として不動の人気を誇る著者が、魂を込めて描いた、圧巻の歴史改変警察小説。

日露戦争に「負けた」日本。終戦から11年たった大正5年、ロシア統治下の東京で、身元不明の変死体が発見された。警視庁刑事課の特務巡査・新堂は、西神田署の巡査部長・多和田と組んで捜査を開始する。だがその矢先、警視総監直属の高等警察と、ロシア統監府保安課の介入を受ける。どちらも、日本国内における反ロシア活動の情報収集と摘発を任務とする組織だった。
やがて二人は知る。ひとつの死体の背後に、国を揺るがすほどの陰謀が潜んでいることを。
警察官の矜持を懸けて、男たちが真相を追う!


【著者略歴】
佐々木譲(ささき・じょう)
1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」で第55回オール讀物新人賞を受賞。90年『エトロフ発緊急電』で第3回山本周五郎賞、第43回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2002年『武揚伝』で第21回新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で第142回直木賞を受賞。16年に第20回日本ミステリー文学大賞を受賞。『ベルリン飛行指令』『制服捜査』『警官の血』『警官の条件』『沈黙法廷』『真夏の雷管』など著書多数。


【著者紹介】
佐々木譲 : 1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」で第五五回オール讀物新人賞を受賞。90年『エトロフ発緊急電』で第三回山本周五郎賞、第四三回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2002年『武揚伝』で第二一回新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で第一四二回直木賞を受賞。16年に第二〇回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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「日露戦争で日本が敗北して、ロシアの実質...

投稿日:2021/04/10 (土)

「日露戦争で日本が敗北して、ロシアの実質支配下にある戦前の東京」という舞台設定がはじめのうち理解できずに戸惑った。しかし、設定を了解すると、丁寧な筆致のおかげもあり、違和感もなく読み進めることができた。やや話はおとなしめな感じはある。

さんたろう さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • いつでも母さん

    『圧巻の歴史改変警察小説』と帯にある。長かったが確かに佐々木作家の熱を感じる作品だった。もし・・は想像したくないが、今の自分は居なかっただろうなぁと、そんなこと思った。前後左右みなが怪しく思える時、誰を何を信じたらいいのだろう。新堂と多和田の傍で読了に至った。

  • とん大西

    新年1発目の読了はこのミス12位の硬質な刑事ドラマ。明治の残滓漂う大正の頃、東京を舞台に繰り広げられる謀略サスペンス。最大の特質は日露戦争で敗戦を喫した日本がロシアの支配下にあるという歴史的if。事件解決のため、東奔西走する新堂、多和田ら警察の矜持。捜査シーンの繊細な描写はあたかもその時代、日本がロシアの一部となっていたかのようなリアルさを感じさせる。も少しコンパクトでもエエかなと思うけど、終盤のスリリングな畳み掛けには必要なボリュームなんやろねぇ。ロシアな帝都でのハードボイルド、映像化に向いてそうです。

  • のぶ

    佐々木さんの新刊は歴史改変ものの警察小説だった。冒頭で日本が日露戦争に負けて、ロシアの占領下となった状況下で物語は始まる。終戦から11年たった大正5年、身元不明の変死体が発見される。刑事課の新堂が、巡査部長の多和田と組んで捜査を開始する。やがて被害者は森龍平という男と判明する。事件の真相を究明していくうちに、背後に国を揺るがすほどの陰謀が潜んでいることが分かってくる。スパイやレジスタンスが多く出てきますが、森龍平の殺人事件を軸に進んでいくので、構成はシンプルで分かりやすい作品です。

  • ゆみねこ

    何とも不思議な世界観でした。日露戦争に負けた日本、ロシアの統治下の東京が舞台。身元不明の変死体をめぐって捜査する警察官たち。もしも歴史の歯車がどこかで違っていたらと想像力をかきたてられ面白く読了しました。

  • あも

    長かった。とてもとても長かった。喩えるなら心を無にして、魚一匹はねることのない川の水面を日がな一日眺めているような心持ち。日露戦争で敗北し、帝政ロシアの半属国となった架空の日本(の大正時代頃)を舞台に、警視庁の巡査が、川に浮かんだ変死体の捜査を進める内、諜報機関やロシアの駐日武官も現れ、国家規模の陰謀に触れていく…というワクワクしそうな設定なのに。読みにくいわけでもないのに。ただただ目の前を穏やかな川の流れが通り過ぎていく。無の境地に達していたため、500ページ近い長さが苦痛ではなかったのだけが良かった。

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