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少将滋幹の母 他三篇 中公文庫

Junichiro Tanizaki

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122070882
ISBN 10 : 4122070880
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2021
Japan

Content Description

左大臣時平のおもわれ人となった北の方は年老いた夫や幼い子とひきはなされ、宮中深くに囲われてしまう。母を恋い慕う幼い滋幹は、ひそかに母の元に通う。平安文学に材を取った、谷崎文学における母恋ものの代表作。小倉遊亀による口絵・挿画を完全収載。ほかに、短篇三作、正宗白鳥らによる時評を付す。

【著者紹介】
谷崎潤一郎 : 明治19年(1886)、東京日本橋に生まれる。旧制府立一中、第一高等学校を経て東京帝国大学国文科に入学するも、のち中退。明治43年、小山内薫らと第二次「新思潮」を創刊、「刺青」「麒麟」などを発表。「三田文学」誌上で永井荷風に激賞され、文壇的地位を確立した。『痴人の愛』『卍(まんじ)』『春琴抄』『細雪』『少将滋幹の母』『鍵』など、豊麗な官能美と陰翳ある古典美の世界を展開して常に文壇の最高峰を歩みつづけ、昭和40年(1965)7月没。この間、『細雪』により毎日出版文化賞及び朝日文化賞を、『瘋癲老人日記』で毎日芸術大賞を、また昭和24年には、第8回文化勲章を受けた。昭和39年、日本人としてはじめて全米芸術院・米国文学芸術アカデミー名誉会員に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 優希

    面白かったです。母恋が軸となった平安文学で、のめり込んでしまいました。平安時代に題材を選んだのもツボです。現代だったらマザコンという括りで偏見の目で見られるのかもしれませんが、平安時代では異なるのでしょうか。

  • Book Lover Mr.Garakuta

    【図書館】【速読】:谷崎潤一郎の世界を楽しむ。昔も今も母は強しという事かな。

  • スリルショー

    谷崎文学の中で母恋ものであり、少将滋幹の母を最高傑作にあげる方がいるが、人それぞれだろう。少将滋幹の話が中心かと思うと、そうではなく、色男の平中や時平を取り巻く色好みに満ちた平安貴族の社交から、妻を取られる父国経の煩悶、物語の半ばから滋幹が登場し、この物語の主題に入るというところが、読んでいて、良くも悪くも円熟した作家の余裕みたいなものを感じる。読みやすく、ゆっくりと読み進めることを、あえて必要とされるような、やはり最高傑作ゆえだろうか。この作家が悪魔的な世界観から脱皮した他三篇も母恋ものなどで面白い。

  • 栄吉

    ★★☆☆☆ この作者への母への想いが感じられる一冊。男性にとっては母は父と違う感情があるとの感想。母は偉大な存在なのかしら…。

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